深見春夫さんはどの本も息子の興味の対象にぴったりな上、温かい文章で、安心して読むことができる大好きな作家さんです。
この本は、迷路が大好きで、日々迷路にチャレンジしていた3歳のころ、まさに息子にぴったりと思って購入しました。
主人公のケンタが迷路をしていると、本の中の迷路の上に立っていました。迷路は森の奥へと続いています。どうやら迷路をクリアしないと元の世界へ戻れないようです。途中、迷子のクマの子と一夜を過ごし、お母さんグマを見つけてあげると、お母さんグマから迷路を抜けるヒントをもらいます。さらに迷路の国の魔法使いと出会い、姿を変えたことで、ピンチを切り抜け、先を進みます。
読み手も迷路を解きながら、読み進む形です。迷路好きな子どもなら、物語の主人公になったような気持ちで読めることと思います。
最後、無事にゴールにたどり着くと、息子は安堵の表情を浮かべ、「もう一回」と言いました。