新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

ロングセラー
ゆびたこ

ゆびたこ(ポプラ社)

  • びっくり
  • 役立つ

さあ、犬になるんだ!」 みんなの声

さあ、犬になるんだ! 作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳:村上 春樹
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,760
発行日:2006年12月
ISBN:9784309269337
評価スコア 4.69
評価ランキング 2,002
みんなの声 総数 15
「さあ、犬になるんだ!」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

15件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ
  • 時間を急くような手に汗握る展開で・・・

     お話会に参加している息子の小学校は、行事の切れ目とうい事もあってか、11月は「おこのみ読書」と名うって1年・2年・中・高学年と4回に日を分け、一教室増やし、生徒に好みのテーマの教室で聞くことを選択させるスタイルを取っています。
     今回私は、中学年で「韓国のお話」・高学年で「ミステリアスファンタジックワールド」の看板でオールズバーグ作品集を試みてみようかと、この作品を再読してみました。

     二つ三つ年下の妹というのは、お兄ちゃんにとって厄介な存在なのかもしれません。
     口は達者だし、告げ口も得意。
     さらには、女の子というのはえてして早熟気味なのかも。
     妹でいて、姉のようなこしゃくな存在だったりして。

     この作品の主人公カルヴィンにも妹トゥルーディーがいます。
     自分の誕生日の朝だというのに、もはや妹のベッドにいたずらを仕掛け、ママからお小言をもらっています。
     さて、誕生日のプレゼントとしてママから貰ったのは、世界的に名高い魔術師であり催眠魔術師のロマックスのお昼のショーのチケット2枚。
     隣の仲良しロドニーと連れ立ってショーを堪能したカルヴィンは、興奮冷めやらぬ中帰宅し、妹トゥルーディーに「犬になるんだ!」の催眠術ををかけたところ、見事成功。
     犬になってしまったトゥルーディーの表情の気味悪さは、オールズバーグ世界ならではの描写です。
     催眠術をかけたは良いが、ママが帰ってくる前に解かなくちゃと思うのですが、・・・。

     カルヴィンとロドニーの少年二人の焦りようが、ひしひしと伝わってくる文章。
     どうする?どうする?と、「ジュマンジ」・「ザスーラ」に通ずる時間を急くような手に汗握る展開で、しっかりこの世界へ引きずり込まれてしまいます。
     
     少年の後先を考えない悪戯の不始末の展開を楽しんでください。
     ラストは、「やられた〜!」と声が出てしまいました。

    投稿日:2010/11/03

    参考になりました
    感謝
    1
  • 催眠術は面白い。
     だって、人がニワトリになったり犬になったりするんでしょ。
     そして、催眠術師がパチンと指を鳴らしたら、ニワトリになった人は目をパチクリさせて元の人間に戻るなんて、もう最高!
     小さい頃にそんなことを思った人も多いのではないでしょうか。
     でも、そんな魔法が全然解けなかったら。
     そういえば、ディズニーの映画『ファンタジア』でミッキーマウスが演じた「魔法使いの弟子」も解けない魔法で大騒動になる内容でした。

     オールズバーグのこの作品もそんな解けない催眠術が巻き起こす面白いお話。
     妹にいたずらばかりしているカルヴィン少年はお誕生日のプレゼントにもらった魔術師の公演を見て、自分も催眠術ができるのではと試してみることに。
     そこで妹に「犬になるんだ!」と催眠術をかけてしまいます。
     すると、どうでしょう。
     妹はワンワン吠え出し、四つん這で走り出します。
     でも、困ったことにカルヴィン少年は催眠術の解き方を忘れてしまっています。
     犬のままの妹を連れて魔術師にところに行こうとします。
     途中で買ったアイスクリームは犬の妹に食べられてしまうし、魔術師には会えないし。
     さて、犬になった妹はどうなるのでしょう?

     仲の悪そうな兄と妹ですが、ついかまってしまうのは可愛いからに違いありません。
     そんな兄を懲らしめてしまうのも、賢い妹ならでは。
     お話も面白いですが、この兄妹が大きくなった時にどんなことになっているのか見たいような気分になります。

    投稿日:2020/03/29

    参考になりました
    感謝
    0
  • びっくり!

    表紙のインパクトのある絵と、不思議なタイトルからして、興味をひかれました。すばらしい絵に、先が気になる不思議な話にあっという間にひきこまれます。一体どうなるんだろう、と思いつつ読み進めれば、ラストにびっくり!! きれいにだまされました(笑)

    投稿日:2018/11/02

    参考になりました
    感謝
    0
  • リアルな絵と展開にドキドキ

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、男の子2歳

    ある男の子とその友達が、妹に、犬になるよう催眠術をかける物語。催眠術は大成功ですが、解こうとしても解けません。出かけているお母さんが戻るまでに、催眠術を解かなければと焦るお兄ちゃんたち。最後には妹は普通の状態に戻りますが・・・。
    ラストはなんとなく予想できましたが、それでも最後のページまでとても楽しく読めました。子どもにはオチはわからなかったかも。
    ちなみに表紙の絵は妹ではありません。

    投稿日:2017/06/23

    参考になりました
    感謝
    0
  • 表紙の絵は「鶏になったつもり」ですが…

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    最近『オールズバーグ』にハマっています。
    でも、この作品タイトルが『さあ、犬になるんだ!』なのに、表紙絵は物語の序版で催眠術師に術を掛けられた女性が、ニワトリになったつもりになっているシーンです。しかも、下から目線でとらえているこのシーンは、なんだか凄味があってちょっと怖いです。

    そして、私が知っている彼の作品の中で、黒人の家族が主人公なのは初めてでした。
    しかも、その描き方とか生活感にリアリティを感じるんです。髪の毛の質感とか、生活用具とか、背景に描かれている街並みとか…!
    またまた改めて、素晴らしい作家(芸術家)だな〜と思いました。

    主人公は小学校の中学年くらい、妹は1年生になるかならないかくらいでしょうか。
    同じ年くらいの下にきょうだいがいるお子さんはかなり共感できるんじゃないかな?
    字は多いですが、絵がはっきりとしてたくさんのことを物語ってくれているので、文章がしっかり読み取れなくても十分楽しめると思います。
    小学校低学年くらいからお薦めです。

    投稿日:2011/11/30

    参考になりました
    感謝
    0
  • オールズバーグの魔術

    妹のトゥルーディーは兄のかけた催眠術にかかったのかかかったふりをしたのか、読む側もオールズバーグの魔術にかかってしまうお話です。
    兄に遊んでもらいたいトゥルーディーと、悪戯好きの兄のカルヴィン。
    誕生日のプレゼントで友だちと出かけた催眠術師のショーに影響されて、早速妹相手に試してみます。
    かけられた催眠術でトゥルーディーは本当に犬になったのだろうか。
    そうでなければ、犬の演技を続けたトゥルーディーはすごい役者です。
    何度も繰り返し読んでみると、絵の向こうでオールズバーグがにやりと笑っているようです。
    カルヴィンの誕生日はとんでもない日になってしまいましたが、読者としては面白味たっぷり。

    表紙の絵が犬にはみえないだけに、ここからオールズバーグの魔術が始まっていたようです。

    投稿日:2011/01/12

    参考になりました
    感謝
    0
  • こちらまで緊張

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    オールズバーグさんの作品を読むのは、「まさ夢いちじく」に続き2作目となります。
    今回もラストのオチに、驚くと共に思わずニヤリとしてしまった私でした。
    もしかすると、ブラック好きなのかもしれません。笑

    妹にかけた催眠術が解けない焦りを感じる少年たちの様子に、こちらまで緊張してしまいます。
    このまま戻らなくなったらどうなるんだろう??
    もうすっかり話しにのめりこんでしまっている自分がいました。

    兄にしろ妹にしろ、どちらもやりすぎの感があるので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
    確かにとっても面白いお話なのですが、娘がこんな風に誰かにいたずらしたり騙したりするようになったら・・・と思うと、ちょっと怖くもなります。
    お話だから楽しめる。そんな内容です。

    投稿日:2009/03/26

    参考になりました
    感謝
    0
  • 妹が1枚上手でしたね

    • ちょし★さん
    • 30代
    • ママ
    • 熊本県
    • 男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳

    なんでしょう、ページ全体から、ねっとりと張り付いて来る 蒸し暑い夏の感触。作者の素晴らしい画力に、驚きです。

    話の内容も、一筋縄ではいかないもので、読後も本当はどうだったのか謎が残りますね。どっちにしろ、妹が一枚上手だって言う事にはかわりありませんが。

    ちょっと長めの話なので、一番下の子は途中で少し退屈している様子でしたが、ラストの 妹のセリフで
    「えーー!!覚えてたんだー!」と、びっくりした反応。
    ちゃんと、全部聞いていたんだね、しかも理解出来てる。

    高学年位にならないとわからないかなと思っていましたが、2年生の息子でも楽しめました。

    投稿日:2008/07/18

    参考になりました
    感謝
    0
  • ひねりのある展開

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    色の魔術師 クリス・ヴァン・オールズバーグの2006年の作品です。

    セピア色の絵は、写真と見間違うほどの出来栄えで、見る者を虜にすることは間違いありません。
    主人公の兄妹の表情なんて、まさに絵本から飛び出さんばかりの躍動感に溢れて描かれています。

    物語は、兄が妹に催眠術をかけるのですが、それが解けなくて四苦八苦する姿を中心に書いています。
    勿論、オールズバーグのことですから、エンディングにはサプライズを用意していました。

    ただし、他のオールズバーグの作品が、この世のものと思えない不思議な空間を描いているのに比べると、ごく普通の日常を描いているこの作品は、期待している人にとっては肩すかしをくうことになるかも知れません。

    文章量も多いので、お勧めの年齢層が難しく、大人の絵本としては物足りないといったところです。
    しいて言えば、オールズバーグのファン向けの絵本という位置づけでしょうか。
    男性が、女性に敵わない部分を描いているいう気にもさせられる一冊です。

    投稿日:2008/03/22

    参考になりました
    感謝
    0
  • お兄ちゃんの気持ちはよくわかるよ

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子16歳、女の子14歳、女の子12歳

    男の子の単純さと女の子のしたたかさをみごとに表現した作品と感心してしまいました。
    オールズバーグにしては、いつものドキドキ感はあるものの最後はふっと肩の力が抜けるのも、おもしろいです。

    家に遊びに来ていた小6の女の子に見せたら、「これ写真?ちがうの絵なの?」と驚くほど力量のある挿絵です。
    セピアカラーでこれほど夏の暑さを表現できるものなのですか!
    これは読み聞かせではなく、本を手に取り、彼らの表情、思い、息づかい、汗、体温等をじっくりじっくり感じてほしい。

    投稿日:2007/08/09

    参考になりました
    感謝
    0

15件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / はじめてのおつかい / ねないこ だれだ / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • なまえのないねこ
    なまえのないねこの試し読みができます!
    なまえのないねこ
    出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
    ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは…


いくつのえほん掲載絵本児童書一覧

みんなの声(15人)

絵本の評価(4.69)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット