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ハンカチの上の花畑」 みんなの声

ハンカチの上の花畑 作:安房 直子
画:岩淵 慶造
出版社:あかね書房 あかね書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1981年07月
ISBN:9784251063625
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,601
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  • 目に浮かんでくるような素敵な文

     「きつねの窓」に代表的される安房先生の文体が好きです。
     昨年10月の6年生のお話会では「10月の風鈴」を読みました。
     生徒たちから思わぬ反響があり、ぜひ本を貸して欲しいと駆け寄られました。
     幻想的なお話が多いのですが、日本的な空気を保ち続ける独特の安房ワールドです。
     
     この作品(読み物)もタイトルに惹かれ読みました。

     郵便配達の良夫さんが、かつて大きな造り酒屋のあったらしい人気の無さそうな家へ手紙を届けに行くと、中から紺の絣の着物を着たおばあさんが、・・・。
     お酒(菊酒)を造る小人(妖精)が出てくるつぼをあずかった良夫さん。
     約束ごとが二つ。
     “お酒をつくるところは、誰にも見せちゃいけない” 
     “このお酒で、金儲けをしようとかんがえちゃいけない”

     ところが、不思議なお酒造りに夢中になり、約束を破ってしまった良夫さん夫婦は、・・・。

     お酒造りの小人がハンカチの畑の上で、菊の花を育てる様子が目に浮かんでくるような素敵な文です。
     後半の、ミステリアスな展開に、安房先生のお話としては珍しいドキドキ感があります。
     読後、狐につままれたような不思議な感覚におそわれました。

    投稿日:2011/02/25

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  • ファンタジー&ミステリー

    安房直子さんの上品な文章が好きです。

    このお話は、いつもの美しいファンタジーの中に
    すこし毒を含んだミステリーチックなものを感じるものでした。

    菊酒を作れるふしぎな壺を預かった郵便屋さんが
    秘密を守れずに、妻にうちあけ、お酒を商売道具に変えてしまうくだりは
    誘惑に勝てない人間の業を感じました。
    読み始めの、小人が登場しふわふわした感触が
    中盤以降、ミステリーかホラーかサスペンスというふうに変化し
    ページを繰る手が止まりませんでした。

    しかし・・・
    個人的に
    菊酒がとてもいい匂いのおいしいお酒という設定が
    どうもしっくりきませんでした。
    菊って、仏壇のお花っぽくて
    匂いもいいにおいというより、独特のものがありますし・・。
    菊の花ってところが、よけいにオカルトっぽく感じてしまうのかな・・。

    投稿日:2020/02/02

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  • おもしろかった

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子5歳、女の子3歳

    おもしろかったです!
    人が好さそうで、約束を破りそうもない人のところに渡ったとある約束を前提に貸し出された酒づくりのつぼ。
    ですが、約束は破られてしまいます…。
    この人の奥さんにしても人の好し悪しでいえば、人が好いと思うんですけどね。
    人の欲ってやっぱり怖いですね。
    後半の展開はちょっと怖さがありました。

    投稿日:2017/04/10

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  • ファンタジーと人間の欲と・・・

    • しいら☆さん
    • 40代
    • ママ
    • 宮城県
    • 男の子19歳

    あまんさん作品を読んだ後で
    この本を読み始め
    てっきりあまんさんのだと思い込んでいて
    途中
    「え〜っ!あまんさんがこんな作品!?」
    って
    安房さんでした

    「菊酒」・・・素敵♪
    本当にありそう
    はじめは、小人さんということで
    ファンタジーなのですが
    人間の「欲」があらわになると・・・

    気持ちがわからないでもない・・・と
    思ってしまうのも
    人間の悲しい性なのでしょうか

    約束を守るって難しい
    欲を抑えるのも難しい

    小人達だって
    翻弄されているのでは?
    勤労が、欲により・・・
    これは、欲による、悪い連鎖

    現実とそうではない世界と
    タイムトリップする感覚で
    あっという間に読んでしまいました

    良夫さん・・・良い夫ですかね?
    最後のおばあさんの微笑んでいる絵が
    印象的です
    全てを把握しているかのようで

    う〜ん・・・と考えさせられる作品でした

    投稿日:2011/03/28

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  • 境界線を逸脱

    最初に読んだのは大学生ぐらいの時で、文庫で読みました。

    図書館で児童書を見つけて、どんな風に挿絵が描かれているのかと興味を持ちました。

    郵便屋の良夫さんは、配達先のおばあさんから、つぼとハンカチをもらいます。ただのハンカチやつぼではなく、ある呪文を唱えると、小人親子が出てきて、ハンカチに花畑を作り、つぼの中に菊酒を造ります。

    おばあさんから注意されたのは、誰にも言わないこととお金儲けをしないことでした。

    良夫さんは頑なにおばあさんの言いつけを守っていたのですが、良夫さんの妻・えみ子さんが気付いたところから話が展開していきます。

    少しだけ少しだけと思いながら、境界線を逸脱していくえみ子さんには、人間の欲深さと弱さを感じます。

    ただ、そこに巻き込まれた人間が果たして平常心でいられるのか?と思うと、ちょっと自信がない気もします。

    「ハンカチの上の花畑」というロマンチックな題名からは、想像がつかない少し怖さ漂う作品です。

    投稿日:2008/08/07

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