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きみの話を聞かせて しろさめ作品集

きみの話を聞かせて しろさめ作品集(小学館集英社プロダクション)

全編透明水彩画で描かれたイラスト作品に、描き下ろしのショートコミックを大幅に加えた、待望の作品集!

  • 泣ける
  • かわいい

まねっこでいいから」 みんなの声

まねっこでいいから 作:内田 麟太郎
絵:味戸 ケイコ
出版社:瑞雲舎 瑞雲舎の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2009年11月
ISBN:9784916016881
評価スコア 4.65
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みんなの声 総数 16
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  • 痛みの連鎖

     連日、子どもの虐待のニュースを聞くたびに悲しくなります。
    この絵本では、母親のつらさも描かれているのが、なお悲しくなりました。「まねっこでいいから」という女の子の痛みがつたわってきます。

     虐待の連鎖は、自助努力だけはどうにもならないことがわかってきました。内田さんの温かいアドバイスが、多くのママたちに届くといいなと思いました。

    投稿日:2012/05/13

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    3
  • 愛されることが

    笑顔ができない人が、鏡に向かって毎日笑顔の顔を作り必死になって、笑顔にしていたら、心もついてきて今は素敵な笑顔になったという人の話を実際にその方からお聞きしたことがあります。

    心は体の動きに伴って変わるもので、身体的変化が現れれば人は今までの生き方を変えることができるものだということなのだと思います。

    ただ、そこまでに至るというのは本人の努力もさることながら、援助的な関わりをしてくれる人との出会いというのが必要なのでしょうね。

    この絵本が生まれるまでの経緯と、この本を読んでそんなことを思いました。

    絵本にも人に援助的に関わる力があるとしたら、この絵本はきっとそういう思いで作られて届けられていく本なのだと思います。

    経験者にしかわからない痛みは、その人でしか乗り越えられないとしても、周りにいる人たちが援助的に関わること、つまり愛されることが一番なんだろうと思います。

    願い続ければ叶うという言葉もありますが、願うだけではなくそこにはやはりそうなりたいと自分を変えていこうとする努力も必要になってくるのでしょう。

    過去にどんなことがあったして、人はこんな風に優しい笑顔を取り戻すことができるという希望を持つことができる本でもあるなあと思いました。

    投稿日:2010/12/23

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    3
  • 抱っこのぬくもり

    • きゃべつさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子8歳、男の子5歳

    虐待されて育ったお母さん、そのお母さんの娘さんの話です。
    「まねっこでいいから抱っこして」と言う、娘さん
    「まねっこなら、抱っこできる」と言う主人公のお母さん。

    その言葉がとても切なく、心に響きました。

    大人になって子供を育てる過程で、誰でも自分の生い立ちを振り返ることがあるし、
    多少の親への恨み言もあると思います。
    けれど、根幹に、そこに愛情があったかなかったかの違いは大きいです。

    親から愛されてると思って育つ。それはとても大切です。
    子供ときちんと向き合うことの大切さを再認識しました。

    そろそろ、上の子は私の抱っこを嫌がったり、
    お友達の前だと一緒にいるのを嫌がったりするときもある年齢ですが
    今日は二人を抱っこしてあげようと思いました。

    投稿日:2010/04/02

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    3
  • まねっこからはじめよう!

    • 雪の結晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 男の子8歳、男の子5歳、

    いつもは楽しい面白いお話ばかり読み聞かせていたので、
    こういうお話はじっと聞けないのかな、と思いつつ読んでみました

    思った以上に子供達は成長していたようで、
    読んでいる途中から、しっかりと私に寄り添ってきつつ
    最後までふざけることもなく聞くことができました

    内容がしっかり伝わっているかどうかは分かりませんが、
    私同様子どもたちにも何か心に響いたようです

    だんだんと子供も成長してきて、ボディタッチが少なくなりつつありますが
    まだまだたっぷりだっこしていきたいなと思います

    とっくんとっくんとっくん聞きあいたいです

    投稿日:2012/05/31

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    2
  • ご本人の読み聞かせ

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    先日作者の講演会に参加したときに、ご本人が最後に読み聞かせしていただいたお話です

    この絵本が誕生するまでのいきさつや、やり取りを聞いてからの読み聞かせだったので、色んな事が頭の中をめぐって、気が付いたら涙があふれてしまいました

    作者の親身になった優しさが、どれだけのお母さんたちの励みになるのか・・・
    自らの体験を踏まえての講演会は、きっと勇気が必要だったことと察します
    だからこそ、聴講者の心をつかんで離さない、感動的な内容になったのだとおもいます

    動物たちの笑顔に癒され、また母と娘の姿にも胸が熱くなしました
    出来るだけ多くの方にこの絵本を読んで頂きたいと思います

    投稿日:2011/11/15

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    2
  • いのちのうた

    「ママ、まねっこでいいから だっこして」と何度もおねだりを繰り返されているうちに抱っこすることに自信がついていってよかったです。
    いのちのうた、「とっくん とっくん とっくん」と意識したことがない私は愛されて育ってよかったと思いました。自分の子を抱くことを知らずに育ったママの気持ちが少しずつ昔の辛い思いから開放できたらいいなあって願わずにいられないです。純真な我が子の笑顔から子育てに自信をつけていけたらいいなあって願いたいと思いました。

    投稿日:2011/01/28

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    2
  • じんわりと響く衝撃

    • 環菜さん
    • 20代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子4歳、男の子2歳

    抱っこさえあれば言葉はいらない。
    まねっこでも、抱っこすれば、すべて解決できる。
    そんな、抱っこの凄さ、素晴らしさ、魅力が伝わります。

    ですがそれと同時に、自分の子を抱っこできない母親はきっと
    世の中にもたくさんいるのだろうと、
    その母親と、その子供が、どれだけ冷たい暗闇の中で生きているのだろうと考えると
    涙が出そうになります。


    作者の内田麟太郎さんへ放たれた
    「子供を抱くことができない」という一人の女性のメッセージ。
    そこから生まれたこの絵本。
    きっと彼女は救われたことでしょう。

    もし同じような状況の母子(もちろん父子も)がいるのであれば
    ぜひとも読んでほしい。

    自分自身はさておき、たてまえで、まねっこでいいから
    抱っこしてみたら、きっと世界は変わると思う。


    そしてもちろん、世界中の『親』である皆さんに、読んでほしいと思います。
    きっと得るものがあります。

    投稿日:2010/11/24

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    2
  • まねから始まるほんもの

    親に抱いてもらえなかった子どもは、我が子の抱き方がわからない。
    そうかも知れません。
    気がつけば親から受けたものを、子どもに伝えている自分。
    そうなりたくないと思っても、親の影響って大きいと思います。

    ただ、この絵本はとても大きなヒントをくれました。
    まねっこでいいから、やってみる。
    まねっこで抱っこしたら、お互いの心臓の音が分かり合える。
    とても大事な部分ですね。
    こどもからのさりげない言葉が大きかった。
    でも、親もまねっこから始めれば良いのですよね。

    この絵本の根底には児童虐待があります。
    虐待を受けて育った子ども。
    疎外感がありながら、親に抱かれたい子ども。
    寂しい絵本ですが、どうしたら乗り越えられるか教示的な絵本でもあります。

    投稿日:2010/04/07

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  • いじらしい

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子6歳、男の子3歳

    お勧めされていたので読んでみました。

    「まねっこでいいから」という女の子がいじらしく、
    お母さんもどうしたらいいかわからないので
    二人で困っている部屋の寒々とした感じが
    読んでいてつらかったです。

    ただ、この本は読む人が限られる気もします。
    正直、子どもに読むには内容が深刻すぎるし、
    虐待を受けている子どもが読んでも
    こんなふうにうまくいかないと余計かわいそうだし、
    小説ならわかるけど、絵本として読むにはきびしかったです。

    投稿日:2018/12/21

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  • 闇を感じる暗いイラストが・・明るくなる瞬間

    この表紙を見るだけで・・
    そして、タイトルを読めばなおさら・・

    何かしらのメッセージを訴えかけているのが誰にでもわかると思います。

    物悲しいような、心に闇が見え隠れするような、そんな繊細な心までもが絵で表現されていました。
    少し、大げさかもしれませんが表紙をみるだけで、背筋がピンと伸びる思いがして心してページをめくりました。

    一ページめくると、そこには内田さんがこの絵本を書くことになった経緯が書かれていて納得しました。
    読んでほしい相手はY子さん。

    幼児虐待という問題は、現代では社会問題にもなっています。
    地域の繋がりが薄れたことや、核家族家が増え、孤立した子育てをしているお母さんもいるでしょう。
    ましてや、親に愛されたという経験、抱っこされた経験がないというお母さんが、子どもを産んでも・・愛し方がわからないというのも当然の話かもしれません。

    なんだか信じられないような気もしましたが、きっと、自分が知らないだけで、こんな悩みを抱えて一人で苦しんでいる母親も多いのかもしれません。

    まねっこでもいいから抱っこして。

    我が子が愛しいという気持ちがわからなかったおかあさんの暗い顔、一人で遊ぶ子どもの姿・・切なさで胸が締め付けられる思いがしました。

    この絵本の中で唯一、陰気な色合いが明るくなるページがあります。
    心の中に降っていた雨があがっていくと表現されています。

    数ページ前から徐々に絵本の闇に光が差し始めるのがわかります。
    動物たちが登場し、それを見る親子の笑顔。

    きっとここまでになるまでにどれだけの時間がかかったのかは到底計り知れませんが、最後の空のページにホッと安堵して、最後の二人手をつなぐ影に思い切りエールを送りたくなりました。

    投稿日:2017/05/14

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