「みつけたね、ちびくまくん！」 みんなの声

どこまでも白くてたいらな国。
でも、棒が１本あれば、いろいろなものをつけ加えることができるのです。

はしごを描いて、月を描いて、星を描いて…。
のんびり眺めていたら、体がほぐれて、眠くなってきました。

「じぶんだったら、なにを描くかな？」
そのまま、夢の世界に入っていきそう。
おやすみ前に読みたい一冊です。

とてもシンプルな絵本ですね。
たった一本の棒から・・・広がる広がる、想像の世界です。
小さめサイズの絵本で、お布団に入ってから読むには、ちょうど良い感じでしたね。
ちびくまくん一家に、こちらも癒されたような気がしてきます。

シンプルな文章ですが孫はお気に入りです。単純なことが心に響くのか

も知れません。しろくまくんは退屈してたのですが、おかあさんとお散

歩にお出かけします。そこで棒切れを拾って二人でお絵かきが始まりま

した。おかあさんの二人で次々に画いて冒険の旅にお出かけです。

梯子を画いてお月様まで登ってしまうんですよ！

お星様を沢山画いて、流れ星まで画いてしまうんです。シンプルな色彩

ですが、とても夢が見られました。優しい色彩で穏やかな気持ちになれ

ます。どんな環境におかれても自分自身で愉しみを見つけられると思い

ました。退屈な人生なんてもったいないですから、自分から率先して愉

しみを見つけたいと思いました。

『カクレンボ・ジャクソン』や『ロボットとあおいことり』などでカラフルな世界を描いていたデイヴィッド・ルーカスが、『みつけたね、ちびくまくん！』では、クレヨンを使い、線だけで、くまの親子の冒険を描いています。

不思議なもので、ネイビーブルーの線を横に一本引くだけで、空と海と砂浜が見えてきます。読む人によって見える海は違うかもしれませんが、確かに空と海と砂浜が見えると思います。
できるだけシンプルに描かれたからこそ、見えてくる風景なのでしょう。

ところどころに、違う色を使っていることがアクセントになって、くまの親子の世界を広げていきます。
冒険を終えた親子が帰る家の窓は金色！ああ、帰って来たんだな、とホッとしました。