「それ ほんとう？」 みんなの声

ぱらぱらとめくって、声にだして読んで、思わず「Oh　！」と叫びたいような、画期的な本です。
「あいうえお」の五十音の一文字一文字から始まる単語を集めて、それぞれの文字に対しして、物語が作られています。
最後の「わ」まで、やり通した松岡さんの力量には、圧倒されるばかり。
読んで面白いだけではなく、読み聞かせの準備運動に最適。
滑舌を良くするためのトレーニング教本にもなります。
子どもたちの言葉遊びと、語彙力を鍛えるのにも良いと思います。
効能だけではなく、ナンセンスストーリーの味わいも面白いのです。
良い本に出会えて幸せです。

評価：　☆☆☆☆☆＋☆☆

長新太さんのイラストに惹かれ、手に取りました。
五十音をつかった言葉遊びの絵本。
「あめりかうまれの ありのありすさんが あるあきの あかるいあめのあさ…」
のように、頭に同じ字のつくことばが並びます。
どの詩も、「それほんとう？」で終わる、ユニークなものばかり。
声に出して読むと、より楽しいです。
大人も一緒に楽しめます。

「あいうえお」の５０音「あ」から始まり、「わ」まで、言葉のオンパレードで物語（？）が作られています。「あ」なら、「あ」ばっかりが集められて次から次ぎへと言葉が並べられてただただ感心してしまいました。読みづらくなくて結構テンポがよくすらすらと読めます。

「あ」で始まる物語。
“あめりかうまれの　ありのありすさんが　あるあきの　…”
という感じで、3ページ。
お次は「い」。
そんなかんじで、「あ〜わ」まで続きます。

「あ」で始まる単語を組み合わせたストーリー。
しかも結構長い。それが「わ」まであるので、よく思いついたなぁ…と、ただただ感心してしまいました。

読む方は結構大変ですが、聞いている分には、リズムがよくて、眠気を誘うようです。
おやすみ前の一冊にどうでしょう？

松岡享子さんと長新太さんでまだ読んだことがない本だと思って借りてきたのですが、

この本、すごいです。

「あ」というタイトルでは文頭が「あ」から始まる言葉でナンセンスなストーリーが展開していきます。

それぞれの言葉の響きも楽しめて、同じ言葉はあまり使われていない上に、ストーリーにもなっていると。

それが五十音順であるんですよ。

とてもすごいことだと思いませんか。

長さんの絵もこのナンセンスなスートリーにぴったりです。

読み聞かせしていると、早口言葉のようにすべりがよくて、どんどん調子づいて、あっという間に終わってしまいました。

松岡さんの言葉のセンスの良さが光るこの作品。

こんな作品もあったんですね。

松岡さん、多才な方だなあと改めて思いました。