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世界の国からいただきます!(徳間書店)

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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

クマよ」 みんなの声

クマよ 文・写真:星野 道夫
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:1999年
ISBN:9784834016383
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,334
みんなの声 総数 9
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  • 写真が伝える自然の雄雄しさ

    これはどこの国の風景なのか?
    あの大きなクマさえも小さくみえてしまう雄大な景色。すごいです。
    この大自然の中で、堂々と生きているクマの姿。四季折々の移ろい。
    生きてるってすごいなぁと思う。自然ってすごいなぁと思う。
    絵本というよりも、写真集です。文章は難しいです。大人向けでしょう。
    でも、子どもが見たって、動物園で見るのとは違う、本当のクマの姿、雄雄しいクマの姿が伝わると思う。美しさが伝わると思う。

    投稿日:2010/03/23

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  • この本の作者である写真家、星野道夫さんは1996年取材中に熊に襲われて亡くなりました。
    それまで星野さんの事は全く知らず、初めて見たのがこの写真絵本だったのですが
    星野さんが撮った大自然の中の熊の写真と、詩のような文章が美しく組み合わされていて本当に感動的です。
    町の雑踏を歩いている時や電車に揺られている時、その同じ時に遠い遠い山奥を歩いている筈の熊の姿が思い浮かび、会いたくてたまらなくなる気持ち、
    会いにいっても近くまで行ける訳でもなく、遠く離れているしかないもどかしい気持ち、
    ”夜になると すこし こわいんだ
     どこかに おまえがいると 思うだけで
     テントの中で じっと耳をすましてしまうんだ
     でも そんなとき ふしぎな気持ちになるんだよ
     おれは 遠い原始人になったような気がして
     おれは 動物になったような気がして
     夜になると すこし こわいんだ
     でも そのふしぎな気持ちが すきなんだ”

    星野さんの熊に寄せる愛情、そしてどんなに自然が好きで憧れてもそれと一体になる事はできない人間の悲しみのようなものが切々と伝わってきます。
    多くの人に読んでほしい本です





    投稿日:2004/09/25

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  • 作者の愛も伝わってくるような絵本。

    クマ。
    人間を襲うこともあるクマ。
    ニュースで知るクマは怖い印象がありますが、自然界のクマの親子がこんなに愛らしいとは!
    写真絵本なのでリアルを感じ、それゆえに感動します。
    作者の星野道夫さんのクマを愛する気持ちが伝わってくるような、そんな絵本にも感じました。

    投稿日:2019/09/02

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  • 私の一冊

      「いつか おまえに 会いたかった」
     グリズリーの静かな表情をとらえた一枚の写真とともに、この言葉があります。
     私の一冊は、アラスカの自然と動物たちを撮り続けた写真家星野道夫さんの『クマよ』です。
     本を開くと最初に出会うこの言葉に深く心を打たれました。
     何千語、何万語という言葉で紡ぎ出される思いの世界を、星野さんは、たった十三文字で言い切ってしまわれた。そのことの凄さもまた胸にせまってくる十三文字です。

     つづくページにこうあります。
     「あるとき ふしぎな体験をした 町の中で ふと おまえの存在を 感じたんだ」。
     星野さんは若い頃本当にそう思われました。
     私たち人間とくまは全くちがう世界にいるのではなくて、同じ時間を過ごし、同じ空間にいるのだと。
     だから、星野さんはクマに会いたいと思います。
     そして、たどりついたのがアラスカでした。
     星野さんのどの文章でもそうですが、遠く離れていても、そしてそれが人間であれ動物であれ、相手のことを深く感じ合えるという思いは、とても大切なことだと思います。

     私が星野さんの写真に初めて出会ったのは、二〇〇六年の秋、私の職場でもあった福島の百貨店での展覧会場でした。
     その展覧会ではたくさんの人たちに助けて頂き、会場内で星野さんの本の「読み聞かせ」をしました。その時、読んだのがこの『クマよ』です。
     この本の最後にこうあります。
     「おまえの すがたは もう見えないが 雪の下に うずくまった いのちの 気配に 耳をすます」
     星野さんはもういないけれど、星野さんが残してくれた、たくさんの写真と文章はいつまでも私たちに生命の尊さを教えてくれているような気がします。

    投稿日:2016/09/04

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  • すごい作品です

    動物好きの息子と読もうと何気なく手に取った写真絵本でしたが、想像を遥かに超える内容でした。
    息子は動物園で見るのとはまるで違う、自然に生きるクマを、真剣な表情で見入っていました。
    クマに恋してしまった作者の、クマへの熱い思いがひしひしと画面全体から伝わってきます。その文章を息子に読んでやりながら、胸が震えました。すごい作品だと思います。

    投稿日:2015/12/07

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  • 野生のクマ

    絵本やキャラクターグッズの、ふんわりとかわいい「くまちゃん」の姿なんて、この本の中のどこにもありません。
    これが野生のクマなのか・・・子供達も、写真を見て「動物園のクマとぜんぜん違う」と言いました。
    厳しい自然を感じられました。

    投稿日:2012/10/11

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  • 星野さんの遺稿絵本

    星野さんといえば、千葉県市川の人であり、クマに魅せられて写真を撮るために境地を訪ね歩いた写真家であり、魅せられたクマに襲われて生涯を終えた探検家である。
    この本は、そんな星野さんが亡くなってからまとめられた遺稿集である。
    遺稿集が絵本であるだけに、星野さんを好きな子どもたちには伝えられるけれど、かなり生々しい思いで読んだ。
    星野さんの関係者の思いが絵本の構成に現れる。
    文章には星野さんの思いがあふれているのだけれど、絵本のなかではつながりにかけている。それは、たぶん星野さん自身の意図とは別に星野さんへの惜別歌のようである。
    最初に星野さんの奥さんが、星野さんと共にした日本の風景の断片を散りばめている。
    主人をクマに襲われて喪いながらクマへの愛を絵本にすることにわだかまりもあったのだろうが、星野さんのクマに対する思いを形にすることが一番の供養だと思ったのだろう。
    その写真とともに書かれている文章がすごい。
    星野さんが子どもの日に、自分の過ごしているこの時間にクマも同じ時間を過ごしているのだと気づいたのだそうだ。
    ふつうそんな感覚になる人なんていないだろう。
    しかし、その感覚は星野さんにとって運命だった。
    そこからの写真集は星野さんの追い続けたクマの生活。
    クマの好きな大自然の風景。
    クマを追い続けた星野さんのキャンプ風景。
    最後の方にある写真のテントで星野さんはクマに襲われたのだろうか。
    どちらにしろ、この絵本は星野さんの思いと、星野さんの探検と、星野さんが写し続けたクマの写真集である。
    伝えるには重すぎる現実なので、子どもに何を伝えるか考えていないと星野さんに怒られそうである。

    投稿日:2010/01/13

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  • 素晴らしい写真絵本は年齢を問わない!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    えっ?!二人?ナビでの感想が今まで二人だけというのに、ちょっと驚きました。
    言ってる私も、題名は知っていたものの、実際読んだのはほんとに最近で…。

    星野さんは本当にクマが好きなんだなぁ〜。いや、もしかするとアラスカが好きなのかな?いやいや、アラスカに生きているものたち(植物を含めて)が好きなのかな。
    なんて、思いを巡らせました。
    そのくらい写真家「星野道夫」さんの心というか、想いを感じることのできる素敵な写真絵本でした。

    読み語りの先輩にお聞きしたことがあるのですが、「素晴らしい写真絵本は、年齢を選ばない」そうです。
    たとえ、写真に添えられている文章が多少難しくても、その写真が素晴らしければ、年齢に関係なく、伝わってくるものはしっかり伝わるということなのでしょうか。
    その時は「ふ〜ん」と思って聞いていたのですが、この絵本を読んだとき、こういう写真絵本のことを言ったのかな。と思いました。
    動物が好きなはずの我が家の子どもたちは、クマよりも、なぜかその風景の美しさを褒めていました。(なんでだろう?確かに、ものすごくきれいな風景でしたけど)

    まだ、読んだことのない方、ぜひ!読んでみてください。損はしないと思います。

    投稿日:2009/06/22

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  • 美しい写真

    • 颯・栞ママさん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子4歳、女の子1歳

    四歳の息子が本屋さんで「買って!」と持ってきた写真絵本です。
    美しい壮大なアラスカの自然と,その中で生きるくまの様子が映し出されており、私も気に入り購入しました。
    くまに対する手紙、詩のような文章がならび、読み聞かせている私も一人の世界に入っていくような感覚です。
    息子は、鮭を採って食べている熊がとても印象的だったようで何度もその話をします。
    文章が四歳の息子には難しいかと思うのですが、だまって聞いており、買ってから毎日寝る前に読んでとリクエストされ、とても気に入っているようです。

    投稿日:2007/04/17

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