最近とても好きな絵本作家大島妙子さんがイラストを描いていたので、思わず手に取って読みました。
難しいことも、怖いことも、描いてありません。
ここに描かれている世界は、大変な病気を持っている男の子正ちゃんが、大好きなイルカに会いに行くお話です。
もちろん正ちゃんは病気の為に、自分の思っていることをなかなか言葉にはできないのですが、言葉が上手く使えなくなってからも、イルカの出てくるビデオを見るととても喜んでいたんですって。
それで、正ちゃんを何より大切に想っているお母さんをはじめ、支えてくれるたくさんの人たちの協力を得て、正ちゃんはイルカに会って、イルカを触る旅に出かけます。
イルカは、人の心に反応してくれる生き物だと、聞きます。この時、正ちゃんの所に自分からよってきてくれたイルカも、きっと正ちゃんの心と何かを通じ合ったんでしょうね。
素直に感動できる絵本でした。