話題
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?

  • ためしよみ

パパママバイバイ」 パパの声

パパママバイバイ 作:早乙女 勝元
絵:鈴木 たくま
出版社:日本図書センター
税込価格:\1,980
発行日:2001年
ISBN:9784820566113
評価スコア 3.8
評価ランキング 45,081
みんなの声 総数 4
「パパママバイバイ」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 平和だと思っていた日常のスキマ

    戦争を知らない世代、現在は平和だと思っている世代。
    しかし、沖縄では基地問題がいまだに戦争を引きずっています。
    米軍機の騒音と、時折の事故や事件に震撼とする場所です。
    と言って、この話は横浜の話なのです。
    だんだん本土の米軍基地は縮小してきたけれど、首都に近い場所でかつて戦闘機の墜落事故がありました。
    戦闘機の墜落に巻き込まれ、爆発した戦闘機のオイルで瀕死の大やけどを負った母子。
    その時、自衛隊機は墜落前に脱出したアメリカ兵の救出を優先させました。
    アメリカ軍は、機密保持のために機体の回収を最優先させ、犠牲者の救出、現場検証への協力は一切ありませんでした。
    (沖縄ではその現状は変わっていないのです)
    子どもたちは苦しみながら「パパママバイバイ」と言って息を引き取ります。
    母親は子どもの詩を知らぬまま、焼けただれた体で苦しみます。
    そして家族は、多くの人からの皮膚移植を生きる望みとして訴えかけたのです。

    早乙女さんの憤りと、自らは皮膚移植に踏み切れない無力感が吐露されます。
    早乙女さんが心からぶつかっているだけ、文章にザラツキ感があります。
    苦しみの末、皮膚移植が成功して復帰した和枝さん。
    喜びもつかの間、その和枝さんが亡くなったことを補記して本は終わります。

    門倉さんの文中の詩が響きます。
    かなりハードな話ですが、事実として受け止め、考えたい作品。
    昭和53年の話ではあるけれど、風化させてはいけない、平和時代の中の恐怖を感じさせる本でした。

    投稿日:2011/07/04

    参考になりました
    感謝
    1

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

こんとあき / はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / だるまさんが

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



えほん新定番 from 好書好日さこももみさん

みんなの声(4人)

絵本の評価(3.8)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット