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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

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紅玉(こうぎょく)」 みんなの声

紅玉(こうぎょく) 文:後藤 竜二
絵:高田三郎
出版社:新日本出版社
税込価格:\1,540
発行日:2005年09月08日
ISBN:9784406032117
評価スコア 4.7
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みんなの声 総数 9
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  • 戦争について考えさせられる

    • きよぴこさん
    • 30代
    • ママ
    • 栃木県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    戦争によるさまざまな過ち。日本の過ちのひとつは強制連行によって連れてきた中国や朝鮮の人々の人権を無視し過酷な労働をさせていたこと。
    その事実は戦争の話の中でもあまり語られていないように思うのです。
    私たちの世代でも詳しくは知らない人が多いし、ましてや子供の世代では知らない子のほうが多いと思います。

    世界平和を願うのであれば、こういう触れたくない部分もきちんと伝えていかなければならなりません。
    日本の外交の面において緊張する今、どうしてそんなに日本が憎まれているのか、背景の一つとして知っておく必要はあると思うのです。
    (最近問題になっている、外交上の解決の手段や論説が適切かどうかはまた別の話ですが。)

    「あの人たち、どうしてるべな」おじいさんは毎年リンゴを見るたびにつらかった出来事を思い出しそれを語っていました。
    飢えで苦しんでいる人にリンゴくらいあげてもよかったんじゃないか、でもそのリンゴは自分の家族を養う大切なもの…。
    その葛藤が何十年たっても続いていたんでしょうね。
    この油絵で描かれたリンゴを見ると、その胸の痛みがとても伝わってきます。


    小学校の読み聞かせでも使いました。
    後で知ったのですが、この本は以前課題図書だったそうですね。子供に伝えるべき素晴らしい作品です。
    でも、朝の読み聞かせの時間には内容が重すぎるようです。時間帯や機会を選ぶべき作品だと思います。
    ----------------
    読み聞かせに使った学年:6年生
    その時の子供の反応:★★☆☆☆
    所要時間:8分程度

    投稿日:2010/11/08

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  • 知らなかった戦争

    北海道美唄市の話。
    実は、北海道にりんごができることも、中国朝鮮から多くの人間が強制労働のために連れてこられたことも、実感として知らなかった私です。
    自分が知っている戦争の大きなイメージの陰で埋もれている様々なことを、絵本で見つけるとハッとすることが多いのですが、意外と地元では実感されていても全国区になれない。
    これには問題があると思うのですが、厚い書籍ではなく絵本で知ること。これも大人にとって重要なことかと感じています。

    戦争体験者である父。
    父には、強制連行されてきた中国人、朝鮮人の気持ちが分かるのです。
    自分にも生活がある。
    それを判って欲しい。
    暴徒の中に一人入っていく勇気は、生きるための選択だった。
    父の思いを理解した暴徒たちはもいだりんごをすべて置いていきます。
    日本軍は中国で、住民の命も踏みねじり、すべての物を強奪したのに。
    人の気持ちを分かること。そのために自分が苦しい思いをしても。
    自分たちの過ちも忘れないこと。

    子どもに理解させるのは難しいと思いながら、まずは大人がそれを学ばなければいけないと思った私でした。

    投稿日:2009/10/07

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  • せつないです

    • 月の華さん
    • 40代
    • ママ
    • 京都府
    • 男の子3歳

    これは、読書感想文の課題図書になった本だそうです。
    「あの人達どうしてるべな」この一言に、どれだけ深い思いが詰まっているか、心に深く刺さるお話です。
    はじめはりんごの紅玉が出来巣までのお話しかと思って、借りた絵本ですが、最初のページでそうではないことはすぐにわかりました。
    戦時に日本が朝鮮と中国の人を連れてきて収容所に閉じ込めて石炭を掘り起こす、重労働をさせていたことを、恥ずかしながら私は知りませんでした。朝鮮や中国の地での所業を書いたものは昔ずいぶん読んだ記憶があるのですが、日本につれてきてまでそんなことをしていたなんて、本当に申し訳ないことをしたのですね。
    炭鉱で働かされている人達が、ひどい目に合わされていることを知っている「父」。 中国大陸で日本の軍隊が農作物を当たり前のことのように奪い取っていたむごたらしい光景を何度も見たのに、見ないふりをするしかなかった父。
    その父が家族を養うために作ったりんごを奪おうとしている人達に、『持っていかないでくれ』と頼まなければならなかった辛さや苦しさを、私は想像することしか出来ません。
    父の心を理解し、自分たちは餓えているのにとったりんごを残らず置いていってくれた、人達の気持ちも決して忘れてはいけません。
    沢山の人に読んで欲しい絵本です。

    投稿日:2016/06/14

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  • 重い気持ちになりました

    「後藤氏の『りんごの木』って
    小学生にいいらしいけど知ってる?
    『紅玉』は戦争に絡んだ話なので
    ちょっと重い感じらしいんだけど」
    と、先輩に言われてて
    気になっていた作品でした

    油絵が重厚です

    「りんごの季節になると
    父はきまってぼらくに
    おなじ話を語り
    聞かせた」

    カバーにも
    中表紙にも書かれています

    「父」のこの思いは
    豊かな時代に育った人間にとっては
    想像でしか出来ません

    戦争という
    人間が人間でない状況下
    生きる=食べる
    ことすら出来ない
    強制労働・・・
    人間が人間として扱われない

    そんな中での出来事

    中国人のリーダー?との
    「心が通じた」瞬間
    よかったと思うのですが
    採った紅玉だけは、持っていってくれたら
    また違った気持ちになったかもしれないのに
    そのリーダーに従う飢えた人達の
    潔さにも、びっくりしてしまいます

    紅玉は、小玉で酸っぱくて
    結構安価です
    それ以上に甘くて美味しいりんごが
    品種改良され
    いっぱい出回っています

    それでも
    「なつかしい味」と言って
    年配の方は好んで食べたりします

    いろいろな想いが詰まっているからなのかもしれません

    気持ちが重くなる歴史
    真実・・・なのでしょうか

    さて、小学生には
    どのように感じるのでしょうか
    対象は、高学年からではないでしょうか

    投稿日:2012/04/21

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  • 父の勇気に敬服

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    第二次世界大戦直後の北海道で実際あったお話です。
    りんご畑で働く父(作者の父)と、強制連行され炭鉱地で働いていた中国人・朝鮮人たちのやりとりに緊張が高まり息をのみます。

    生きるために目の前のものは何でも奪う。
    そんなことが当たり前になる戦争の恐ろしさを改めて痛感しました。
    また、強制連行された外国人の過酷な労働実態には胸が締め付けられる思いになります。

    父は家族の生活を守るために、命をかけてりんごを守ろうとします。
    一家の主としての責任を果たそうとする姿、その勇気に敬服しました。

    戦争とはいかに人をおかしくしてしまうか。
    戦後60年以上経った今では、当時のことを語れる人も少なくなってきました。
    そんな中で、このような実体験は大変貴重であり、これからも後世の人に語り継いでいかなければならないと思いました。
    もう2度と同じ過ちを繰り返さないために。

    投稿日:2009/02/13

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  • 胸をぎゅっと締めつけられます

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子14歳、男の子12歳

    たった1度の出会いで、しかも言葉も片言でしか通じず、わずかな会話だったのに、
    何十年も記憶のなかにあり続けるなんて、今の私たちにはあるだろうか。

    それほどの体験をすることのない、平和な生活が出来るのは、
    こうやって語り継いで下さる多くの方々のおかげです。

    実体験をされた方の本当の言葉を、私たちが語り継いでいかなければなりませんね。
    未来を守るために、忘れてはいけないことです。

    投稿日:2007/08/07

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  • 語り継がなくちゃいけません。

    著者のお父さんが戦時中に経験した心の葛藤を描いたお話し

    私たちの祖父母も私たちが幼いときには戦争のお話しを
    よく話してくれたものですが
    このお話しは、それとはまた違った角度からのお話しで
    すごく心を打ちました。
    今まで目をつぶってきた自分たち日本兵が
    異国の地でしてきたむごい様を思い出しながら、
    自分の身に降りかかってくる同じような境遇を
    こみ上げてくる感情と闘いながら生活のために、とった行動。
    きっと、いろんな思いを込めて語り続けているのでしょう。

    その思いを胸に、世界平和を掲げながら
    私たちも、戦時中のお話しを語り継いで行かなくちゃ行けないですね。

    投稿日:2007/04/22

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  • まさか、日本が・・・

    今年の高学年の課題図書。4年生の子どもに読み聞かせてみました。まず、それホントのこと?と聞く子ども達。そうだよ、と答えるとしばし沈黙。まだ、むずかしくてよく分からない子どももいたようだが、テポドンなど、北朝鮮のことが話題になっている今だけに、日本もこんなひどいことをしていたなんて・・・ということにびっくりしていたよう。最後に、日本は戦争に負けてよかった、いい国になったんだから、と言う感想が聞かれました。

    投稿日:2006/07/08

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  • 戦後の出来事

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子12歳、男の子10歳

    作者の89才の父は北海道弁で語ります。
    「あの人たち、どうしてるべな。」
    あの人たち、というのは、戦時中強制連行で連れて来られた中国・朝鮮の人々。
    戦後、やっと平和なりんご畑での収穫を楽しみにしてた父は、
    信じられない光景を目にします。
    炭鉱で働かされていた中国・朝鮮の人々が、収穫目前のりんごを食い荒らしていたのです。
    彼らの気持ちがわかるけど、自分も家族を養わなくてはならない・・・。
    そのジレンマの中で、父は彼らにやめて欲しいと懇願します。

    あの、児童文学作家後藤竜二さんの作品です。
    絵は油絵でしょうか、りんごや木々のデッサンが重厚なお話に映えます。
    紅玉りんごをめぐる、人々の想いが交錯します。
    2006年課題図書のようですね。
    なるほど、です。

    投稿日:2006/05/30

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