書家とイラストレーターのコラボレーション作品です。
正直言えば、組み合わせのちぐはぐさにスルーしかけたのですが、黒田征太郎さんのこの本ができた説明を見て踏みとどまりました。
書家の乾千恵さんは脳性小児マヒで身体が不自由ながら、とてもダイナミックな書を書き、いろいろなイベントに参加する力強い方です。
その力強い乾さんの一文字一文字から様々なイマジネーションがわき上がります。
黒田さんはその乾さんの文字から思い浮かべたものを、黒田さんなりに形にしたのです。
同じ文字をデフォルメして、茶化したわけではありませんが、黒田さんは乾さんの文字から軽快な世界を受け取ったのです。
この発想はとても良いことだと思いました。
乾さんの文字を見て、黒田さんの絵と言葉を見て、ナルホドと思うのもよし、イヤイヤと思うのもよし。
そんな感覚で眺めると、楽しくなると思います。