生まれてくる前に死んでしまったお姉さんのことを思う主人公ウルフ。
ウルフの突拍子のない言動に、周りの人は怒ったり笑ったり心配したり。
周りから見るとおかしな行動にしか見えないのです。
この世に生まれることができなかった兄弟への思いやりということには、ただ驚きと称賛を感じます。
まだ見たことのない姉が、ウルフに乗り移りました。
ウルフはその姉に自分の仲間たちを紹介したくて、女装して出かけます。
お姉さんのためなら何でもできるのです。
この優しさはちょっと理解を超えています。
それだけにウルフ・スタルクの感性に感動してしまいました。
ユーモアたっぷりなのにどうしで切ないのでしょう。
素晴らしい作品です。