「とんでもない」 なかなかよいと思う みんなの声

ぼくはどこにでもいる普通の子

ぼくにしかできないこと

ぼくにしかできないすごいところ

そんなの一つもみつからない

こんな言葉からお話は始まります。

さいはいいな〜

鎧のような立派な皮がかっこいい

あ〜うらやましい

と男の子は羨ましがります。

そんなさいは

「とんでもない」と言い、

自分の大変さを語ります。

そしてうさぎがうらやましいと言います。

こうやって誰かがうらやましいと

みんなが言っていきます。

自分にないものはよく見えるけど、

あったらあったでいろいろ大変

ぼくはぼくでいいんだな

この言葉がステキだなと思いました。

最後のページにおまけがあります。

絵さがしであそべますよ。

あの人（動物？）は?だから羨ましいなぁ?と思っていても、当の本人はそれが良いとは思ってなくて「とんでもない！」と言います。この本を読んだ後からは、動物を見ても動物がこう思っているかもしれない…なんて想像しながら見ることができそうです。

人間の男の子が、自分にない鎧のような皮をもつサイにあこがれ、
サイは、重いからうさぎのように軽くなりたいと思い・・・と
みんな自分にないものがよく見えるというお話。

動物たちの表情も面白いし、悩みの内容も面白いし、楽しい絵本でした。

イラストが好きです！
個性的でなんだか人間味のある動物達（笑）
娘は、キリンが煙突からひょこひょこアタマを出して不満気にこちらを見ている場面が大好きです。
「じぶんにないものはよくみえる」
本当にその通りだと思います。
動物達のそれぞれ魅力的で素敵な個性、本人にとっては当たり前でむしろ自身の嫌いな部分であったりして。
私自身もちょっと考えさせられる絵本でした。
裏表紙の動物達が生き生きとしたイラストで、最後にほっこりしました。

じぶんにはないものはよく見える。動物たちが、自分がどれだけしんどいか、○○になりたい。と自分にないものを求め、リレーしていきます。
サイはうさぎにあこがれ、うさぎはクジラにあこがれて、くじらはきりんにあこがれる。
動物のやる気のなさそうなシュールな表情がおもしろい。
あ〜確かに！王者のライオンにもそんな不満が！と、憧れの対象となる強さ以外のところをピックアップしているのが楽しいですね。

みんな、こんな風だったらいいのになあ、、と夢見ていることが
あるみたいです。
さいにも、うさぎにも、ライオンにも、どんな生き物にも、
みんなそれぞれに悩みはあるのですね。
○○だったらいいのにと、時には、みんな思うことがあるのでしょう。
おとなにもあります。
こんな仕事だったら良かったとか、色々きりがないほどね。
面白い。

いまは、まだまだ自分が平凡かもしれないとか
他をうらやましいと思うとか、そういったこともない
幸せな3歳児の息子。
絵本を見ながらも、◯◯はいいなぁっておもう？
ときいても、ぜーんぜん！自分のまんまがいい！の
「逆とんでもない」が発生しました。
でも、この大発見（自分がいちばんいい！という考え）も
この本を読んだから出会えたもの！とおもいます。
これから年数を重ねていくうちに、周りのことを
羨ましく思うこと、自分にたいしてがっかりしてしまう
こともでてくるでしょう。そのときには、
また違う見方ができて、新たな発見に出会える
かもしれません。 そんな期待をさせてくれる
ユーモアもありつつ、メッセージ性も高い一冊です。

人間の子どもも、いろいろな動物たちも、それぞれが何かにあこがれを持っています。でも、あこがれられている本人からすると、「とんでもない！」と言いながら、悩みを持っているんです。悩みがあるからこそ、それと立ち向かいながら生きている姿が、他の生き物からすると立派に見えることもあるよな〜と思ってしまいました。

自分のことをちっぽけで情けないと思ったり自信がなかったり、そんなときに自分とは違っていて羨ましいと感じることがあります。
動物たちがそれぞれの特徴をデフォルメしてそのことを伝えていて、とても面白かったです。みんな大変なんだよね。何が良いのかなんて、本当は分からないんだよね。動物たちがそんなことを教えてくれました。
キリンが家の中で煙突から頭を出しているのはちょっと違和感がありましたけど。

自分に満足できなくて、空を飛ぶ鳥になれたら　自由に空を飛べて　いろんなところへ行けるのにな〜　　　　　　そんなこと　私も思ったことがあって　ふふふふ・・・・ちょっと笑えます

人間の男の子は　サイのようになりたい
「とんでもない」　　サイはおもいよろい　　　うさぎのようにぴょんぴょんとびまわりたい
みんな　自分に満足できず　人の花は赤い　
そんなふうに思うことが　日常にあるのを　うまく絵本にされていて・・・・

だから　共感できるのですね
満足できたり　　自分の存在に　感謝したり　いろんな事考えながら生きているのですね

ちょっと話しは飛躍しますが。
昨日　老健施設でお世話になっている９５歳の母親に会いに行きました
母もまた　自分が施設でお世話になり　たくさんの老人がいて　こんな大きな施設作ったことを　恐ろしいといっていて・・・・
やはり　家が良いのだな〜（子どもとしては複雑な思いがしました）　　　
母もまた　自分に満足できていないのを感じました
みんな　みんな　死を迎えるまで　満足できないのかもしれませんね