めんどりのヒルダが、目を覚ますとあたりは真っ暗。
夜の庭で様々な怖いものに遭遇します。
本当はヒルダの勘違いなんだけど、「私がこんなに勇気があったなんて知らなかったわ。」と得意になりながら、頑張ってその危機を何度も乗り越えていきます。
ヒルダの勘違いも面白いけれど、何も知らずに得意そうになるところがかわいいですね。
やっと、にわとり小屋についたころはもう朝になっていました。
一晩中かけて、頑張ったヒルダがまた、かわいい。
日中なんでもないものが、夜暗くなったら、見方によってお化けに見えたりすることってありますよね。
特に、暗くなると目が見えなくなる鳥たちにとっては、そうとうの恐怖でしょうね。
それをうまく、絵本にしたところがいい。
作者が、メンドリたちと暮らしているだけあって、めんどりたちのイキイキした絵(版画絵)は美しいです。
ただ、娘には「勘違いする」ことがよく理解できなかったようです。