白紙の画用紙を前に、何も描けないワシテ。
ワシテの先生は、とりあえずは出来ることから取りかかればいいということ、
そして温かい視点や、先生にしては型外れな一面も持ち合わせていた。
ワシテの描いた点にサインを書かせて 作品として仕上げ、
また それを立派な額に入れて飾ってくれたことは、ワシテにとって
認めてもらえた嬉しさと自信につながったことでしょう。
人は誰かに何かを認めてもらえて喜びを感じた時、そのことに面白みを覚え
探究心も芽生えて、飛躍的に実力を伸ばすことが出来ます。
私も娘たちのことをもっと褒めなくては、とちょっと反省しました。
ちょっと冷静に考えると、単に「点」を描いただけの紙を額に入れて飾られたら
逆にバカにされたと思って怒る生徒もいそうなものですが、ワシテの素直さも素敵ですね。
学校の美術展で「定規を使っても真っ直ぐに線をひくことが出来ない」男の子に
自分が先生にしてもらったのと同じ指導方法で教えようとする姿勢には
自信や凛々しさすら窺え、魅力的だと思いました。
娘たちはワシテが絵を描くのかと思ったら、描いたのが「点」だった上に
先生に褒められていたので、その意外性が単純に面白かったようです。
内容構成もきちんと成立していて、内容的にも本当に素敵な作品だと思います♪
活字ではなく ちょっとクセのある手書き文字で書かれているので、
もしかしたら 読みにくいと思われる方も いらっしゃるかもしれません。
ワシテがいろいろな点を描くことが面白くなって いろいろな色で点を描く場面で
いろんな色の名前が出てくるので、英語教室では「色」のテーマの時に
読んでもいいかもしれませんねっ。