人が住んでいる場所(大都会、町、村)から、だんだん遠くに向かって、その構造を断面図で教えてくれる科学絵本。
1975年刊行。筆者本人の解説と、索引(絵本に出てくる動植物やいろんなものの名前と登場するページの案内)があり、緻密で丁寧な設計の絵本。
一つ一つの名前と大体の大きさが書かれてあり、ただ美しい風景として眺めてもよいけど、興味のある部分に注目するとその名前がわかる。いろんな草や木、動物などの名前がわかり、地形や機械類の名前もわかる。ものの名前がわかると、そのもの自体に親しみを持つし、そのものができた経由などにも興味が沸いてくる。
井戸があんなに深いとは思わなかった。
住宅の排水や、地下街の様子、建物の土台の部分がこんな風になっているとは知らなかった。
高い山の断面や、海溝の様子も美しい。
説明文も簡潔でわかりやすく、ものの構造がよくわかった。
楽しくて、勉強になる素敵な絵本だと思う。
ちょっと懐かしい農村の風景は、見ていて癒される。
春夏秋冬の山の風景は、厳しいところもあるが、見ていて楽しい気分になる。
こんな素敵な地球に住んでいるなんて、幸せだと思う。