「ばけバケツ」 なかなかよいと思う みんなの声

本屋で見つけ、受賞作品と知り、
図書館で借りて読んでみました。

不気味な表紙に、不気味な絵。
でも、内容はそんなに怖くない。
次のページへのヒントも隠れていて、
ドキドキしながら読んでいくと、
最後はな〜んだと安心できる。

だからか、３歳の息子は何度も読んでとせがんでくる。

軽部武宏さんの絵本を始めて読みました。ちょっとこわ〜いタッチで描かれた不思議な世界。娘は1ページごとに見入っていました。

前のページに次のヒントが隠されていることに気づいて何度も戻ったりしながら、最後のタネアカシでほっとした様子でしたが、この不思議な雰囲気にすっかり引き込まれていました。

個人的にはこちらの挿絵を原画でじっくり見てみたいなと感じるほどにインパクトのある作品でした。

何だかわからない「ばけつ」が出てきたかと思うと、何だかよくわからない、不思議なことが次々と起こります。
絵本全体のおどろおどろしい雰囲気にドキドキしていると…

「そうだったんだ！！」

夏に読むのにほどよく恐いお話でした。

なぞのバケツ？のお話です。

水が入ったバケツが歩いていると

転んで水をひっくり返し水たまりができました。

その水たまりはいろんな形に変わっていきます。

バケツのおばけ？水のおばけ？

なんなんだ？

という不思議な感覚がずっと残ります。

手で来る生き物の目が特徴的です。

無表情に感じるというか

少し不気味でした・・・。

表紙は丸い目玉が愛嬌があるなと思いましたが、全体的に暗い色使いで、おどろおどろしい印象でした。
石ころの顔がゾッとする感じ…。
不気味だけど、目が離せなくなる不思議な展開です。
そして最後はなんと、可愛らしい結末でした。
なーんだ、怖がらなくてよかったんですね。
ホッとしました。

ばけーバケツの正体を明かしてしまったら、マナー違反かも知れませんが、正体が分かっても、その化けっぷりはみごとかつとてもスケールが大きいです。
化けたみずたまりに訪ねてくる動物たちのしぐさと反応も面白いですが、次第に池のように湖のように広がっていくみずたまりには、想像力を越えた大きなイメージがありました。
絵も含めて、軽部さんにみごとに化かされました。

軽部さんの作品って
怖そうなイメージですが
「ばけ」ということは・・・
もしかしたら・・・
と、想像しながら読んでみました

正解！！
それよりなにより
バケツではなく
バケツの中の水が主人公！？なんですが
途中登場する生き物たちとの
関りもおもしろいし
ど迫力なんです

絵が素敵なんです

読みきかせを意識して
作られたのかな？

今度、おはなし会で
読んでみたいです