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ヨンイのビニールがさ」 みんなの声

ヨンイのビニールがさ 作:ユン・ドンジェ
絵:キム・ジェホン
訳:ピョン・キジャ
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2006年05月
ISBN:9784265068142
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,235
みんなの声 総数 19
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  • 1980年代の韓国のお話
    韓国の人々の中には 貧しい物乞いをする人がいたんですね

    日本でも戦後まもなく 貧しい生活をしていたように思います

    このお話の ヨンイは韓国の小学生の女の子 
    雨の降る学校の帰り道  雨に打たれ 物乞いのおじいさんを見て・・・・ おじいさんに 自分のビニール傘を おじいさんに そっーと さしかけてあげたのです

    この時の ヨンイの思い 
    人に見られていないか辺りを見回して・・・・・(いたずらっこ 文房具屋のおばさんの言葉)

    でも、ヨンイは おじいさに 傘をさしてあげたのです・・・・

    なぜ? おじいさんは  このように 物乞いをしなければ 
    ならなかったのか?
    貧しさ 豊かさ この違いを考えさせられました

    余韻の残るお話でした

    投稿日:2021/01/31

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  • この本は、物語を書いた人や絵を描いた人の名前でわかるように、韓国の絵本です。
     まだ暮らしぶりがそれほど豊かではなかった、もちろん今はたいそう豊かになりましたが、1980年の初めに書かれました。
     だから、ビニールがさといっても、どことなくごわごわしていますし、柄の部分も木でできています。おしゃれだとか便利だということでなく、むしろ布製の傘が買えない貧しい人たちが使っていました。
     あるいは、道も舗装がされていません。ですから、雨が降ると、水たまりができ、やがて泥んこになってしまいます。そんな時代のお話です。
     それは韓国という別の国だからではありません。私たちのこの国でも、何十年前はそうでした。そのことを忘れてはいけません。

     主人公の名前はヨンイ。小学生の女の子。見た感じでいえば、二、三年生ぐらいの、かわいい女の子です。
     月曜の朝だというのにあいにくの雨。ヨンイは緑のビニールがさをさして学校にむかいます。そして、途中で雨にぬれている物乞いのおじいさんをみかけます。
     物乞いというのも知らない人がいるかもしれません。人に慈悲を乞うとでもいえばいいのでしょうか。でも、この絵本でも描かれているように、子どもたちにもこづかれたり、からかわれたりしてしまいます。昔なら「勉強しないと、ああいう人になりますよ」と言われてしまいます。
     そんなおじいさんをヨンイはどのようにみていたのか、ビニールがさをさした後ろ姿の彼女しか絵本の中では描かれていません。
     でも、ヨンイの気持ちはよくわかります。どんどん降る雨が、そしてしだいにぬかるんでいく土の色が、ヨンイの、悲しい気持ちをよく表現しています。

     ヨンイはそっと学校を抜け出し、「だれかに みられていないか あたりを よーく みまわしてから」おじいさんに彼女のビニールのかさをさしかけてあげます。そして、濡れながら学校に走ってもどるのです。
     どうして、ヨンイは「だれかに みられていないか」様子をうかがったのでしょう。さりげない文章ですが、ヨンイのやさしさと小さな勇気が伝わってきます。

     学校が終わる頃には雨もあがりました。もうおじいさんはいませんでした。ヨンイのビニールがさがたたまれて、壁にたてかけてありました。
     かさは何にもいいませんが、おじいさんの心がやさしいヨンイに話しかけているようです。「ありがとう」って。
     きっとほかの子どもたちには、そのビニールがさの意味がわからなかったと思います。わかったのはヨンイひとり。それでいいのです。
     雨のやんだ道をかさをひろげて帰る、ヨンイの後ろ姿の、なんと晴れやかなことでしょう。

     豊かになることで忘れてきたことがこの絵本にはあります。
     それがわかるのは私たちおとなでしょうし、それをきちんと伝えていくのも、私たちおとななのです。

    投稿日:2020/12/26

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  • 美しい本

    原文は1980年に発表された詩。韓国はその頃高度経済成長期でした。
    ビニール傘といえば、今では間に合わせに買うようなイメージがありますが、当時はもっと粗末な作りであった上に、布製の傘が買えない人々の大切な生活用品だったようです。
    画面は、少ない色彩の中に、主人公ヨンイの緑色のビニール傘が印象的。
    静かな語り口と控え目な画面から、登場人物のお互いを思いやる気持ちが静かに、しっとりと伝わってきます。清々しい余韻に浸ることのできる美しい絵本です。

    投稿日:2019/09/07

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  • 物語の背景

    とてもシンプルな文章でしたね。
    なので、あらかじめ、あとがきを読んでからのほうが、物語が理解しやすいと思いました。
    四才の子に読んでいたのですが、隣で聞いていた八才の子のほうが、興味を示した作品でした。
    絵が、よい雰囲気でした。

    投稿日:2014/07/11

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  • 言葉少なでありながら、何と能弁な絵本でしょう。
    情景だけが描かれているのに、何と饒舌な絵本なのでしょう。
    雨の日に少女ヨンイが学校に登校するためにさした傘は、穴の開いた緑のビニール傘。
    他の傘と比べると、貧しさを象徴しているようです。
    校門の近くの路上で、雨に打たれながら寝ている物乞いのおじいさん。
    傍らには、施し受けにと置かれたバケツから、たまった雨水があふれ出ています。
    忌み嫌われ、馬鹿にされている物乞いのおじいさんが、雨に打たれていることが気になってしようのないヨンイ。
    ヨンイの思いとやさしさが見事に描かれています。
    絵本の中で、ヨンイの表情が読み取れるのは一つの絵だけ。
    あとは、横顔だったり、足元だったり、後ろ姿だったり、雨に濡れた地面に映る傘の緑だったり。
    それでいて、ヨンイの存在感と表情が溢れているのが不思議です。

    雨上がり、ビニール傘だけが残されて、おじいさんはいなくなっていました。
    おじいさんはどこに行ったのか、おじいさんは傘を差しだされたことをどう思ったのか、それは不明です。
    でも、そんなことはどうでもよいのでしょう。
    ヨンイの気持ちは充分に満たされたようです。

    心憎いまでに奥の深い絵本でした。

    投稿日:2012/07/04

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  • 清々しい気持ちに!

    ヨンイにとって、大切な傘だったと思いますが、雨に打たれながら眠っていた物乞いのおじいさんのことが気になってしまったヨンイの行動に感動しました。始業前の朝の自習を終えたヨンイのとった行動にとても勇気がいったと思いました。思うことは出来るけれどなかなか行動までのは勇気がいると思いました。傘だって買えないおじいさんだろうけどヨンイのことを思ってきちんと傘をたたんで壁にもたらせて、「有難うね!助かったよ!」と感謝の気持ちが現れていました。お互いに貧しいけれど思いやりが温かくて感動した絵本でした。

    投稿日:2011/09/01

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  • きれいな緑色のビニールがさ〜

    近所の図書貸出施設にて今月の新刊にありました〜。
    表紙が好みでないようで読む前は子供には不評でした。
    が、
    読み上げると質問攻め!!!
    ものごいって何?
    なんでビニール傘なの?
    緑のビニール傘って日本であんまりみないよね?
    いやみな人が多いね?
    おじいさんなんて名前なんだろうね?
    ありがとうってなんで言えないんだろうね?

    そうなんです〜
    なぞめいている絵本なのです。
    想像する力大切だと思いませんか?
    とっても心温まる
    月曜日の雨の日学校に行きたくなる本です♪
    雨の日が大好きになちゃう本です♪
    お友達へのいたわり
    やさしい心で接する事が出来るようになる本です♪
    1980年代の韓国の絵本です。
    時代は変わっても人の心は変わりません。
    ぜひ手に取ってみてください!

    投稿日:2007/05/30

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  • 雨で心が洗われる

    あぁ、もうすぐ梅雨なんだな。
    だから雨関連の絵本が並んでいるんだ・・・
    ふと立ち寄った本屋さんでなにげなく手にとったこの絵本。

    1980年代の韓国が描かれているとありましたが、
    なんだか懐かしい風景です。
    その昔、日本でもこういう光景はあったのだろうと思われます。

    描かれている雨のように、しっとりとしたお話。
    女の子ヨンハの優しさに胸がいっぱいになりました。
    そして傘を置いていったおじさん。
    どんな思いだったのだろう〜。

    静かに余韻を残す、1冊です。

    投稿日:2007/06/03

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  • 大切な傘のはず、でも

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子15歳、女の子13歳、女の子11歳

    1980年頃の韓国のお話。
    小学生の女の子ヨンイは登校途中、雨の中、壁によりかかって寝ているものごいのおじいさんをみかけました。気になりながらそのまま学校へ行ったヨンイでしたが、朝自習の後、学校を抜け出し、おじいさんのところへ戻り、そっと自分のビニール傘をさしかけてあげるのでした。
    雨のあがった帰り道、そこを通ってみると…

    ドラマチックなお話ではありませんが、ヨンイの行動には胸を打たれます。
    このビニール傘は今の日本でよく見かける物とは、かなりちがうようです。布の傘を買えない、経済的に苦しい家の子が使っていた物。ヨンイにとって、傘がなくなる事はとても困ることのはずなのです。
    それよりも、おじいさんをあのままには出来ない、その思いが勇気を奮い立たせ、彼女を走らせたのでしょう。

    ふと、思いました。彼女のような勇気が今の日本の子供たちにあれば、いじめの傍観者、いわゆる見て見ぬふりをする子たちが激減するのじゃないか。とても勇気がいることかも知れない。でも難しいことじゃない。ヨンイのように大切な物を上げるわけじゃない。一言、「味方だよ。」と言ってあげられるような勇気。

    実はヨンイの顔は、はっきり描かれていないのです。それだけではなく、おじいさんに傘をさし掛ける場面もありません。地味な絵本です。が、かえって想像力を働かせ、ああかしら、こうかしらと思い描き、心に残る絵本になると思います。

    投稿日:2006/12/02

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