”そらが おっこってくる!”
モダンな起句がことばの気転を誘うとほら、
思わずいっしょにさけびたくなるこの状況。
ガルドン画伯はやっぱり面白いし、
谷川俊太郎はやっぱりことばの魔法使いだ。
”おうさまにしらせなきゃ!”
子どもが口にするおませなセリフにどこか似て、
思わずやっぱりくりかえしたくなるね。
子どもが真似したくなるなんて、楽しい証拠。
”いっしょに いってもいい?”
みんなでいたいもの、安心だから楽しいから。
なかよしのロッキー、ラッキー、ルーシー、ラーキーと
あっ、あやしいじゃんキツネ!
でも楽しいから、まぁいいよね。
”(暗転・・・キャー・・・)”
まるで劇を観ているかのような転句に
子どもは思わず息をのみ、ガルドン画伯の思うつぼ。
谷川先生は突如ナレーターにもなるのです。
子どもの心理をついた素晴らしい絵本です。
結句は、ご想像のままに。
ガルドン画伯、谷川俊太郎両氏と、童話館出版に
感謝。