「ワニくんのだいけっさく」 みんなの声

ワニくんの描いた、真っ白いキャンバスを見たとき、

ん？！詐欺？！！
こどもたちも、「なにもかいてへんやん！」
と。

ただ、読みすすめていくと、なるほどな〜。なかなか深い。。

子供たちにはすこし難しかったようなので、
一緒に目を瞑って、
「雪降ってきた！
あ、サンタが来た！！」
と空想ごっこをしてみると、
だんだんこどもたちも乗ってきて、

「プレゼントとくつ　もらった！」
なんて言い出して＾＾

この絵本をきっかけに、とても楽しい空想ごっこができました☆

少しずつ「かえるくん」シリーズを集めているので、
この絵本も思わず手に取りました。

最初は、「ワニくんはどうしてこんな事をしたんだろう？」と疑問に思いましたが、
読み終えてスッキリとしました！

型にはまったものを見るだけではなく、
自分の想像力を働かせることが大切ということですね。

目を閉じて、色々な景色を思い浮かべたくなりました。

ワニくんは絵描きさん。ゾウくんが絵を頼んで描いてもらった絵は白いキャンバスでした。

一瞬、ワニくんは「はだかの王様」のように、ペテン師なのだろうか？と思ってしまいました。

でも、心眼で見れば、自分の見たい風景が見えるらしいのです。

見る人の気持ちひとつということでしょうか？

人によっては「えーうそ」と思ってしまうかもしれず、読む人の心の状態如何で評価がわかれるかもしれないと思いました。

同じ作者の　かえるくんシリーズの妙な魅力に取り込まれているので、この本も読んでみました。
ワニくんの大傑作とは、真っ白なキャンバス。
画家が絵を描くのではなくて、買った人が自由に思い描くことができる素晴らしい絵なのです。
なかなか意味深長なお話でした。
人々は、自由に発想することを欲しているのかな。
それとも、現代こそ、押し付けではなく、心を解き放っていろいろ想像することが必要なのかな、といろいろ考えてしまいました。
でも、そんなことグダグダ考えなくて、白いキャンバスが一番素晴らしい絵だなんて面白い！と素直に楽しむのが、案外一番正しい読み方なのかもしれませんね。

ワニくんのお隣に越してきたゾウさん。ワニくんが絵描きだということを知り絵を描いてと注文する。1週間後取りに行くと、あれれ、何も描かれていないじゃないか。しかしワニくんは言います「そう見えるだけ」･･･。

ワニくんの素敵な配慮が光る作品です。描かなかったのではありません。描いたのです、ゾウさんの心模様を。
後半で「ちゃんとした絵が欲しいんだ」と駆け寄るゾウさんに対してワニくんは素晴らしい返しでゾウさんを納得させてしまいます。ゾウさんを欺いているわけではありません。

イラストが場面だけしか描かれていないので分かり易いですね。自由に発想することを素直に受け止めてくれる作品です。