動物園からゴリラのマービンが逃げ出しました。
公園に行ったり、映画館に行ったり、電車に乗ったり、船に乗ったり、次々といろんな場所に現れます。
お話も楽しいのですが、絵の楽しさが最高級品。
いろいろな小道具やサイドストーリーが詰まっていて、繰り返し見ているといろいろな発見があります。
ゾウさんが子どものおやつを取ろうとしているところ、公園ではローラースケートをしている人の足だけが見えているところ、海の中には瓶に入った手紙、ビルからは紙飛行機…。
マービンが逃げ出す前にトランクでちゃんと準備している不思議、絵画館で絵を描いている人がいたり、絵の中にマービンが溶け込んでいる不思議…。
最後にカバさんが逃げ出して、次の物語が始まるような余韻も楽しい。
そして、何よりもマービンとともにページごとに顔を出すダチョウさん。
かなり細かいところに見つけたりするので、まさに「ダチョウをさがせ」です。
まだまだいろいろなものが隠れているような気がします。
発見する楽しさ満載の絵本です。