パパの大叔父の徳田のジジイが、ていのいい厄介払いで、十一歳のお誕生日にプレゼントとしてくれたのはイグアナだった。
断るわけにはいかないので、すごく面倒なイグアナの世話は「あたし」に押しつけられる。
徳田のジジイというのは、パパが英語の先生をしている中学
校の理事長で、ヤツのご機嫌を損ねると、パパはいつクビにさ
れるかわからない。せっかく家を改築して、サンルームまで作
ったのに、こともあろうにそこがイグアナに占拠されてしまう
なんて・・・
ヤダモンと名づけられた、傍若無人で無邪気なイグアナにだんだんに溢れていくイグアナへの一家の壮烈な格闘が優しく、なんともコミカルで笑ってしまいます。
「レックス」と説明しても、わからない子供にはトカゲが・・あれ?身近にいなくなりましたね。