丘の上の小さなおうちで、静かに暮らしているおばあさん。
尋ねてくるのは郵便屋さんだけ。
話し相手は、いぬやねこ。
離れて暮らすこどもたちや、亡くなったおじいさんの思い出の詰まった布がたくさんありました。
それをつぎはぎしていると、楽しかったことが、次々と思い出され時間のたつのも忘れました。
なんかこういう時間の使い方って、いいな〜って思いました。
でも、大好きな縫い物をしていて困ったことが、…。
好きな縫い物はやめられない。
使ってもらう人をと、おばあさんがこどものように夢と想像を膨らませていく所が楽しかった。
見返し前では、おじいさんとのおそろいのつぎはぎルックで映ったポートレートが一枚飾ってありました。
が、見返し後ろは、世界中におばあさんのつぎはぎが流行した様な写真がたくさん。
ボートのセールや気球、きりんの襟巻き、やんごとなきお方とお見受けできる男性がかけたマント。
そして、おばあさんは、ファッションショーも成功させたようです。
おばあさんの技術とセンスは本物でした。
おばあさん、実現できてヨカッタですね。
素敵なリトグラフでした。