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おひさまいろのきもの」 ママの声

おひさまいろのきもの 作・絵:広野 多珂子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,650
発行日:2007年09月
ISBN:9784834022933
評価スコア 4.61
評価ランキング 4,096
みんなの声 総数 17
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  • 大正から昭和の盲目の女の子

    表紙にいっぱい描かれたヒガンバナが印象的です。
    大正末期から昭和初期の時代を想定して、作者の実母とのエピソードを織り込んで紡がれたお話。
    ふうは母子家庭の盲目の女の子。
    お友だちと同じように、秋まつり用の着物をかあさんにねだるのですね。
    懸命に生活する母子の姿が神々しいです。
    藁草履を作り、売って、白糸を少しずつ買い求め、赤く染め、織って。
    ふうも、一生懸命織るのですが、その感触が伝わってきます。
    そして、ついに。
    盲目の様子は、作者が丁寧に調べて描いたそう。
    視線の動き、杖、ふうが感じた色が伝わってきます。
    ふうの笑顔が愛おしいです。

    投稿日:2022/08/05

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  • ちゃんと見えてるよ、おひさまいろのきもの。

    ねぼすけスーザのシリーズですっかりファンになった広野多珂子さん。
    今まで、広野さんの作品は外国を舞台にしたものを読むことが多かったので、日本の、しかも大正から昭和にかけての話というのが、新鮮でした。
    目が不自由で、お父さんはいなく、お母さんが朝から晩まで働いても貧しいという、決して恵まれているとは言えない主人公のふう。
    でも、暗さはなく、健気で、とても応援したくなる主人公でした。
    障害がある子のお話はそこにスポットがあたりすぎていたりして少し苦手なのですが、広野さんのお話はそういうのがなかったのが良かったです。

    投稿日:2020/11/24

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  • きれいな絵

    この絵本は、大正末期から昭和初期を想定して作成されているそうです。
    絵本の表紙をめくると、もうそこから時代は始まっていて、
    「大正時代って昭和時代って、こんな風だったんだなぁ」
    と、いつまでも見ていたくなります。
    文章はもちろん書かれていますが、絵だけでも十分楽しめる、魅力的な絵本です。

    あまりにも魅力的なので、作家である広野多珂子さんの他の絵本を、図書館で予約してしまいました。

    投稿日:2020/10/29

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  • 昔を知ろう。

    昭和中期から平成そして令和と、日本もほとんどが洋服を着ています。
    現代の子供達には和服(きもの)は七五三や成人式くらいしかなかなか着ることはないかもですね。
    この絵本は、大正時代を描いた、昔の日本を子供達が知るにはとてもよい1冊に感じました。

    投稿日:2019/07/31

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  • うつくしい

    作者の広野さんの「ねぼすけスーザ」の細かな絵が大好きで
    この本を手に取りました。

    期待を裏切らない美しい絵です。
    そして、
    大正末期から昭和にかけてという舞台設定で描かれたこの本に
    着物の仕立てをしていらした広野さんのお母様(難聴でいらっしゃるようです)にたいする思いもこめられているように感じました。

    目の不自由な女の子が着る
    あたたかい「おひさまいろの着物」
    けなげさの中に
    やさしさと強さを感じる魅力ある世界観です。

    投稿日:2014/11/27

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  • とにかく、絵がすてき

    細かな筆づかいと明るい色で、細部まで描かれている絵が素敵すぎます。絵を見るだけでも価値のある絵本だと思えるほどです。

    母親の深い愛情が描かれています。
    今年の母の日に60代の母親に贈ったところ、とても喜んでくれました。
    昭和の風景が描かれているので、この世代の方にも喜んでもらえる良本だと思います。

    投稿日:2014/05/17

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  • たくさんの人に読んでもらいたい絵本

    以前何度か、機織りの作業場をのぞく機会がありました。
    そんなこともあり、親近感をもって読み始めました。

    主人公は目の見えない「ふう」という女の子。
    もうすぐ秋祭りだというのに、貧しいふうの家には着物を織る糸を買うお金がありません。
    お母さんは寝る間も惜しんで、わらで草履を作り、それを売って糸を買うお金をためました。
    やっとの思いで買うことの出来た真っ白な糸。それを赤い色に染めて、いざ、機織りの始まりです。
    始めは見ているだけだったふうも、自分で織りたいという気持ちが芽生えてきて一生懸命に織り続けます。

    お母さんのふうに対する大きな愛情、ふうの機織りを最後までやり遂げたいという並々ならぬ決意、着物に対する女の子らしい憧れの気持ち・・・色んな気持ちがひしひしと伝わってきます。
    毎日地道に布を織るふうを、静かに見守るお母さん。
    私も見習いたいです。

    やっと織り上がったお日様色の綺麗な布を見た時には私も胸が熱くなりました。きっとふうの目にもお日様色の綺麗な着物が映ったことでしょう。
    幅広く色々な方に読んでもらいたい、素晴らしい絵本だと思います。

    投稿日:2012/11/22

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  • 私の母も

     私が幼い頃、着物の仕立てをしていた祖母と母との懐かしい思い出を、いつまでも大事に温め続けながら、娘にも伝えたいと願い、購入した絵本。
    初めてのマラソン大会を頑張った娘へのプレゼントとして贈りました。

     花が大好きな娘は、表紙の美しい花々の絵に釘付け! 「彼岸花と、たんぽぽと、ナズナ。これは、オオイヌノフグリ!」と、指差しながら見入っていました。

     そして、カバーのチリの部分を見て、「この絵本、誰が書いたか知ってる?『ねぼすけスーザ』の人だよ!」と、得意気に教えてくれました。
     広野さんと言えば、スーザに代表されるように、南欧などの風景を織り交ぜた作品を真っ先に思い浮かべますよね。
    その広野さんが、着物を着た日本人の女の子を主人公にしたお話を書かれるなんて、ちょっと想像がつかなかったのですが、広野さんのお母様も着物の仕立てをしていらしたと知り、思いがけない共通点を見つけて嬉しくなりました! 

     広野さんご自身も、幼少の頃に、お母様の傍らで人形遊びをしながら美しい着物の数々を見ていらしたとのこと。それをお母様との思い出に重ねて、この絵本が完成した、という事実に感動しました。
     私も、成人式の振袖や花嫁衣裳を羽織らせてもらったり、きれいな端切れで人形の服を作ってもらったりした思い出が、着物の美しさと共に今も鮮明に心に残っています。

     目の見えない「ふう」に美しい着物を着せてあげたいと願う親心。来る日も来る日も懸命に機を織り続けるふう。そして、出来上がった着物の鮮やかで暖かいおひさまいろが、ふうの心の奥の喜びを余すことなく伝えています。
    この美しいおひさま色が、ふうの心の目にもくっきりと映ったことでしょうね。

    投稿日:2011/09/14

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  • ずっと読み続けたい。

    • まゆしおんさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子9歳、男の子7歳

    シェルシェルトントン、の機織の音が、今年はヒガンバナの咲く季節がきたらかすかに聞こえてくるのかな。
    母の愛情がほほえましく、いとおしくなり、
    私もこんなやさしいおかあさんになりたいです。

    季節を大切に娘に伝えられるお母さんに。

    投稿日:2011/01/29

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  • 絵でも内容でも

    絵がとにかく丁寧で綺麗。表紙から始まり、どのページも見入ってしまうほど細かく正確に描かれています。色使いもとても鮮やか。
    内容も心がホッとなる、あたたかいお話。
    絵でも内容でも楽しめる、何度も見返してしまう絵本でした。

    投稿日:2009/07/13

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