『わしが話したことを、忘れないでほしい。』この絵本の帯に書かれた
孫の琉に沖縄戦の様子を語る、オジィの言葉・・・
オジィの語るおはなしにはどんなメッセージが込められてるのでしょう?
オジィが琉に初めて語った沖縄戦の話、心の痛みを乗り越えてオジィが語るお話しには
人間の弱い面も強い面も感じられ、読者に戦争の悲惨さ
戦争の恐ろしさを伝えます。
お話しに出てくるオジィも、戦後おばあに
「目をつぶって心を洗いなさい」と言われて太陽の光が降り注ぐ青い海に
足を踏み入れて考えたそうです。
そんな時、太陽は「がんばれ!」海は「大丈夫」と声をかけてくれた。
オジィの感じた、「憎しみなんか持たずにみな、仲良く助け合って行くこと、
それが“心を洗う”ことなんだ!」
生きる事の素晴らしさを伝え、生きる力を大きく与えてくれるメッセージを感じます。
わたしの祖父母も沖縄戦を体験しました。
私たちが幼い頃にはよく、戦争のお話しをしたものです。
私のオバァも「みんなも学校に入ったときには先生に“みんな仲良く”って教えられるでしょう?
なんで、大人になるとそれを忘れるのかね〜?」
と、時々つぶやきながら語ってくれたことを思い出します。
沖縄戦を通して、人間の心と平和を考えさせる感動するお話しです♪