きみの話を聞かせて しろさめ作品集(小学館集英社プロダクション)
全編透明水彩画で描かれたイラスト作品に、描き下ろしのショートコミックを大幅に加えた、待望の作品集!
もうなかないよ、クリズラ(冨山房)
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電車好きの息子が3歳ごろから読んでいます。 他にも電車の絵本はあるのに この絵本が大好きなんです。 夜行列車に乗って、朝になって到着するまでを 言葉を使わずに絵だけで表現している絵本なのですが 絵に力があると言うか、絵を読むのが楽しい絵本です。 乗客のしぐさが一人一人丁寧に書かれてあります。 椅子を倒して寝ている人もいれば ベッドに寝ている人もいる。 扇風機が上についていて、時代を感じさせるところもあり 「昔はクーラーじゃなくて上に扇風機がついていたんだよ」 などと話したりもしました。 見ているだけで楽しい絵本。 面倒くさがらずに、一緒に子どもとゆったり読みたい絵本。 子供と絵本の世界で夜行列車の旅を楽しみたい方、お勧めです!
投稿日:2011/09/08
いつもなら字のない絵本はあまり好まない娘ですが、この本には何か特別なものを感じたようです。私もどちらかと言うと、お話を読みながら、娘との会話も同時に楽しむ、という読み方のほうが好きなので(絵だけの本は、どんなことを話そうかな?と、ちょっと考えてしまったり、逆に自分の解説ばかり取り入れてしまうと、せっかくの子どもの自由な発想を妨げてしまう結果にもなりうるので、難しいな、と思ってしまうこともあり・・・)この絵本はどうかな?と、期待半分、不安半分で借りてきたのですが、やはり本当に素晴らしい絵本というのは、絵の物語る力が大なんですね。 娘も、「この本が1番好き」と言いながら、毎晩最後の1冊に選んで、布団の中にもってきます。あっと驚くような展開があるわけでもなく、列車の狭い空間の中での淡々とした時間の流れを追っているだけなのですが、小さな子どもの心をぐいぐいとひきつける何かがあるのでしょうね。加古里子さんの「ゆきのひ」や「かわ」を読んだときにも、同じような反応が得られ、嬉しい驚きがあったのを思い出します。細かい描写は、加古さんの絵本とも共通していますね。親の世代としては、昭和をなつかしむ気持ちがわきあがってくる絵本です。 それぞれの乗客にドラマがあり、人間ウォッチングのおもしろさのようなものも感じますが、娘は単純に、男の子がトイレでおしっこをしているところや、お母さんが赤ちゃんのおむつを替えている場面が、何より好きなようで、いつも嬉し恥ずかしの顔で笑っています。
投稿日:2008/11/20
上野から北国へ向かう夜行列車の本です。 文字はありません。 着ている服などが懐かしく郷愁をそそります。 この本の面白さは、行くときとついたときは、列車の外側が描かれているのですが、 走っている間は、列車の中が描かれている点です。 それなのに、外の風景や乗客の行動で、時間(夜出発して朝になる)や場所の推移(都会から北国へ)が連続して変化していくのが、面白いです。 乗客がそれぞれ、何の為にこの列車に乗ったのかが服装などで分かるのも面白いです。 0歳児はまだ良く分かっていません。4才〜と書いてあるので、将来楽しんでもらえると嬉しいです。
投稿日:2011/04/08
字のない絵本なので、最初は戸惑いがあったようです。 でも、私が、適当にお話を作って読んであげたら コツがなんとなくわかったようで 自分で読んでいました。 文字がないほうが、そのページを隅々まで見ながら 話を考えていくので、想像力が付いて面白いな〜と思いました。 夜行列車という空間も、いっぱい話を作れて良かったです。
投稿日:2010/06/13
2歳2ヶ月の息子に読んでやりました。今はない(?)ブルートレインに乗って移動するある家族のストーリーですが、家族だけでなくブルートレインに乗っているその他のさまざまな利用客を浮き彫りにした本です。そして、この絵本には一文字も字がないので、読み手が言葉を自分で拾って、オリジナルなストーリーを作るのです。電車がらみでこういう試みがあるとは思わず、おもしろかったですよ。 寝台車とはいえ、ベッドがあったり、なかったり、またクラスもあったりと利用客の事情も細かく絵にされ、それらをまだ小さい息子に伝えるのは難しかったですが、利用客の違いを伝えるのはとても面白かったですし、息子も興味を持ったようでした。同じ時間をつぶすのでも、それぞれの方法があり、そして生活スタイルの違いというのも丁寧に書かれているので、身近だったり見知らぬ世界だったりと、興味深々。こういういろんな生き様というのでしょうか、いろんな世界が電車の中には詰め込まれているんだなーと、久しく長距離電車に乗っていないのでちょっと乗りたくなりました。どうしても時短が重要な今日、そういう心の余裕みたいなのがなくなりがちなので、なつかしく思えるのでしょうか。駅のホールでスキー板を抱えている客が多数いるので、まだスキーの宅配便がない時代へタイムスリップした気分でした。
投稿日:2009/10/24
息子が図書館で見つけて、借りました。 字がないので絵を見ながら、いろいろなお話ができます。 息子はこの絵本で「夜行列車」という言葉を覚えました。そして「夜行列車乗りたいな〜」と言っています。 夜行列車の中には、寝台車もあるけれど、リクライニング付のいすや普通列車の向かい合わせで座る座席もあります。 寝台車はカーテンがかかっていて、中の人の様子がわからないけれど、普通の座席に座っている人たちの、さまざまな寝姿に見入ってしまいました。 やはり、子連れの人たちに眼がいってしまいます。 上野で乗った列車が、雪の降る土地に着いたとき、自分も旅をしてきたかのような気分でした。
投稿日:2009/10/07
伊丹市立美術館で、こどものとも原画展がありました。 そこの物販コーナーで、息子が自分で選んだのが、この絵本。 実は、この絵本は原画の展示がなかったのですが・・・ 選んだ理由は、絶対、表紙が電車だったからってだけです。 無類の電車好きなので・・・。 字のない絵本です。 昔ながらの夜行列車に、人々が乗り込んでいき、夜を越えて目的地に到着するまでを、絵だけで物語っています。 子どもと一緒に、「赤ちゃんがいるね」とか「上着を脱いでる人がいるね」「トランプしてる」など、いろんな発見ができます。 絵から物語を読み取る力や、想像力がかきたてられる絵本ですね。 息子は、私が教えたことをそのままくり返し、 「やこうれっしゃってな、よる すすむねんで」 って教えてくれます。 昔の絵本なので、夜行列車という設定そのものが古いのは、 子どもに新しい世界を見せてあげることができて、 とてもいいのですが、ひとつ気になることが・・・ それは、車内や駅構内でタバコを吸っている人がいることです。 今は、所定の位置でしか吸うことができないのではないでしょうか? しかも、タバコを吸っている人の割合が結構多い・・・ タバコは、誰が何と言おうと人体に有害です。 もちろん、実生活でも、 子どもがタバコを目にする機会をまったくなくすことは不可能ですが、 なぜ、子どもが目にすると分かっている絵本で、 タバコを登場させる意味があるのか・・・ リアルに表現したのでしょうが、リアルさを追求する方法は他にもあるはず。 その点だけが、引っかかりました。
投稿日:2008/08/30
昭和の香りがむんむんのレトロな夜行列車の絵本。 字は無くイラストだけだけど、とある駅(上野?)を発車して 夜中中走り、明け方に到着するさまが淡々と細かく描かれていて、 自分のペースで楽しめます。 乗客たちの荷物や服装にも時代を感じます。 風呂敷を背負ったおばさまがた、当時流行ってたスポーツバグ。 「アベック」というような恋人同士が寄り添っていたり、おんぶ紐の赤ちゃん。 車内の人情味あふれるやりとりがリアルに聞こえてきそうなぬくもりあるタッチ。 ・・わぁ懐かしい〜・・というか親の私よりきっともっと前な時代の雰囲気です。(昭和40年代くらいでしょうか?) 夜行列車には私も息子も乗ったことは無いけれど、夜行列車の中はこんなふうなんだねーと、興味を持って 楽しめる一冊でした。 大人も子供もいろんな楽しみ方ができると思います。
投稿日:2008/05/21
西村さんの「おふろやさん」が非常に好評だった我が家。 字がなく絵でストーリーを追うという点で似ているのでどうかな?と思って借りてきました。 最初は「やこうれっしゃ」の存在も知らないし男の子のように乗り物にも興味があまりないので、面白くないかなと思いながらちょっと見てみました。 でも、我が家では期待を裏切らず何回も見ています。 ちょっと時代は古いのかなという感じがしますが、それはそれで面白いらしくあーだこうだといいながら楽しみました。 西村さんファンの次女が「お姉ちゃんにも見て欲しい。」 と長女にも見せたところ、予想以上に楽しんでました。 もう我が家全員、西村さんにはまってしまっている状態です。
投稿日:2008/04/12
のりもの大好きな息子のために図書館で借りてきました。 文字のない絵本なので、どう読むかな〜と思っていましたが、息子は大喜び。 赤ちゃんと小さな子供をつれた一家を自分と重ね合わせて呼んでいました。 赤ちゃんが夜ないたり、子供が一人で寝られそうにないのを、「おんなじだね〜」なんていったり。 他にも、トランプをする人、トイレに行く人、途中の休憩で伸びをする人、お弁当を買う人、いろんな乗客の姿がみられて、何度読んでもあきません。 夜行列車って乗ったことないけれど、一度乗ってみたいな〜と思わせてくれます。
投稿日:2007/08/31
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