コロボックルシリーズの第2作目。コロボックルが昔飼っていたという豆犬が現在も生きているという?それはどこにいるのだろうか?コロボックルたちとせいたかさんとで豆犬探しが始まりました。
失われたと思われていた物を探すというのは、ロマンがありますよね。読んでいる間もわくわくしました。
読みながら佐藤さとるは、伏線をうまく使いながら非常に緻密な世界を構築するのがうまい作家であることを再確認しました。
豆犬探しと同時進行で進んでいく「コロボックル通信」のお話も興味深く読みました。読みながら自分もコロボックルたちと新聞を作っている気分になりました。
私自身も子どもを生んでから、自分で手製の子育て情報誌のようなものを発行したのですが、読みながら自分の原点はここにあったのではないか?と思いました。子どもの頃に読んだ本というのは、大人になってから意外に大きな影響を及ぼすものであると驚きました。
「だれも知らない小さな国」の消息を知りたい方はぜひお読みください。