アジア・アフリカ絵本シリーズの1冊。絵本の舞台は西アフリカ「セネガル」という国です。
風習とお国柄とファッションと、そして年頃の女の子なら、(大概)誰でも夢見るような気持ちが、たくさん詰まっている絵本でした。
作者のシルヴィアンさんは、セネガルとフランスの2世で、イラストレータのシェーン・W・エヴァンズさんは世界各地を旅して、いろいろな文化などを通して、イメージを膨らませて絵を描いている方で、訳者のさくまゆみこさんは「アフリカ子どもの本プロジェクト」の代表をなさっている方そうです。
皆さん、それぞれ、「アフリカ」という土地を愛して、この絵本を作られたのだということが、すごく伝わってくる絵本でした。
ところで、主人公のビントゥが恋いこがれている(?)アフリカ女性特有の「三つ編み」というのは、大人の女性のあかしか何かなのでしょうか?
私がビントゥの親戚の大人だったら、こんなに望んでいるんだから、1回くらいやってあげようって気になると思うですが、ビントゥの周りの大人たちは、ひたすら彼女に「大人になるまでお待ち」とって、やってあげないんですよね〜。
この「三つ編み」が彼女があこがれるだけの対象でなく、もっと神聖な儀式めいた役割があるとしたら、後書きにでもそのあたりのことを書いて、教えてほしかったです。
気になります。