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絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

1000の風1000のチェロ」 みんなの声

1000の風1000のチェロ 作・絵:いせひでこ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2000年11月
ISBN:9784034351208
評価スコア 4.7
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みんなの声 総数 26
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26件見つかりました

  • 音の記憶

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子14歳、女の子12歳

    この絵本は、阪神淡路大震災のことを描いた絵本です。作者のいせさんは、大震災から2ヵ月後の神戸を歩いてまわったそうです。しかし、スケッチブックは白紙のままでした。
    描けないのか、描いてはいけないのか、その迷いを吹き飛ばしたのが、この絵本のテーマになっている、復興支援「1000人のチェロ・コンサート」でした。

    絵本に出てくる被災を受けた街の風景は1ページだけです。
    しかし、絵本には、忘れてはいけない過去の断片をつなぐように、1000のチェロから1000の想いが音楽となって流れ出していく様子が見事に描かれています。
    この音の記憶は、きっと読む人にも伝わると思います。

    小学校中学年から上の子どもたちが読むと良いと思います。

    投稿日:2009/05/29

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  • 震災支援コンサートを理解できないと…

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子13歳、女の子8歳

    下の子も読んだのですが、お姉ちゃんの方が興味を示していたので、お姉ちゃんの年代の方が、よりこの絵本を理解できるのかな〜。と感じました。
    実際、震災を経験していない小さな子どもに「支援コンサート」というのは、ちょっと想像しにくかったのかもしれません。
    また、チェロという楽器も町中でそう簡単にお目にかかれるものではないので、上の子や私(大人)には、こういう集まりがあったことがとても新鮮で、街頭で募金箱を掲げているボランティアの方々の姿とはまた別の感動がありました。

    いせさんのラフスケッチのようなタッチがとても素敵な絵本でした。

    投稿日:2009/02/25

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  • 復興への願い

    いせひでこ作品を読むと思い出すのは、ガブリエル・バンサンの絵本です。静かな雰囲気が似ているように思うのです。

    あとがきを読み、絵本を読み、大震災後の復興への願いがこめられたお話であることがわかりました。

    音楽は人を勇気づけますが、音楽を演奏する人の心に勇気や感動をもらえるのではないかと思いました。

    投稿日:2008/12/04

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  • 忘れずに刻みたい

    まずやわらかい絵に心が和みました。
    1000の風、1000のチェロってなんだろう?

    1000のチェロは震災チャリティコンサートで
    集まった数だったんですね。
    それは最初からあったのではなくて
    少しずつ少しずつ、いろんな思いを抱えながら
    集まっていった。
    最初から音がすんなり重なっていったのではなくて
    これも少しずつ、周りの音に耳を傾けていって。

    男の子と女の子とおじいさんの心の交流が
    温かく感じられ、1000人のみんなで奏でる
    一体感あふれるメロディ、そんなものを感じたら
    胸がいっぱいになってきました。
    希望を持てるお話でした。
    ぜひ子供にも読んであげたいと思います。

    投稿日:2008/09/16

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  • イキイキしたイラスト

    いせひでこさんの絵本が私の中でブームになりつつあります。
    淡い水彩のタッチと優しいお話がなんともいえず好みなのです。
    簡単にいうとこの絵本は阪神淡路大震災の被災者の方を励まそうと開催されたチェロのコンサートの様子を描いているのですが
    スゴイ!!と思ったのは
    絵本なのに実際に音が聞こえてくるような気がするんですよ。
    しかもすごく力強くうねるようなチェロの音。
    吸い込まれてしまいそうな勢いのある素敵な絵本です。
    ただ『グレイのしっぽ』を先に読めば良かったなあと思いました。早速読みます!!

    投稿日:2007/08/04

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  • 主人公「ぼく」は いせさんご本人ですね。

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子13歳、男の子9歳

    阪神淡路大震災の復興支援コンサート前後が舞台のお話です。
    お話の中に出てくる愛犬グレイを失った主人公「ぼく」は 
    いせさんご本人ですね。
    グレイを亡くした喪失感から抜け出せなかった時期に
    この大震災は起こったようです。
    震災後間もなく いせさんは 神戸の町を訪れています。
    グレイを失った悲しみと 
    震災で多くの方が亡くなったという現実。
    心を残して逝ったであろう多くの魂を思い
    また…遺された人たちの気持ちを思うと
    とても他人事とは思えなかったのかもしれませんね。
    その後 いせさんは このコンサートにも参加されたのです。
    そんなバックグラウンドを感じながら
    この絵本を読みました。
    1000人のチェロ弾きが それぞれの思いを胸に
    心を合わせて奏でたコンサート。
    それは 震災で亡くなった方々への鎮魂歌であったのとともに
    生き残った人たちの心をも慰めるコンサートでもあったのでしょう。
    お話の中で「ぼく」の心は
    次第に慰められ 癒されていきます。
    1000人それぞれの思いが風になり 
    ひとつにまとまった時
    みんなの背中を大きく…優しく押してくれる
    爽やかな風になったように感じました。

    投稿日:2007/08/01

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  • そうとうすごい

    • ちうやかなさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子11歳、男の子8歳

    『ルリユールおじさん』しか知らなかったけれど、
    もうかなり作品を出されているんですね。
    「日本のガブリエル・バンサン」では。(違う!?)
    エッセイなども探して読んでみたいと思いました。
    私は絵も描けないし楽器もできないので、
    せめて「受け取るこころ」は持っていたいな・・・。
    覚えておいて、冬にどこかの教室で読もう。

    投稿日:2007/07/09

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  • 人間の形をした楽器

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子15歳、女の子13歳、女の子11歳

    数年前、パブロ・カザルスの奏でる「鳥の歌」を聴いた時、一瞬にしてチェロという楽器の魔力に取り付かれました。深く悲しく私の心に響いたあの曲。そして不思議な力を持った楽器チェロ。

    今回、この本を読んで、なぜチェロが人の心にスーッと入り込んでくる音色を持っているのか、分かったような気がしました。

    自らもチェロを弾かれるという作者のいせさんは、あとがきの中で、こう記しています。
    「人間の形をした楽器、人間の声で歌う楽器、チェロを弾く人の姿は 私には
    人が自分の影をだきしめているようにみえてならない」

    この物語は阪神淡路大震災復興支援チャリティーの「1000人のチェロ・コンサート」へ参加した「ぼく」が同じチェロ教室の女の子、コンサートの練習で知り合ったおじいさんとの関わりを通し、成長する姿を描いています。
    自分の思いをぶつけるのではなく、それぞれ背負っているものや立場がちがっても、気持ちを一つにあわせれば、風にのって誰かにその想いが届いていく。

    本番のコンサートはさぞかし素晴らしい音色が会場に、また風にのり、震災で心身ともに傷ついた人々に響いたことでしょう。

    投稿日:2006/11/10

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  • 絵がきれい

    • ねーねーさん
    • 30代
    • ママ
    • 山口県
    • 女の子11歳、女の子10歳

    柔らかな感じの表紙で手にとって中を読み進めました。実際にあったお話、あの大震災を経験されたなかで、すてきな方がこんなにたくさんいらしたんだなぁと初めて知りました。大人も子供も人を地域を元気づけようとガンバッタ。大袈裟かもしれないけどそうすることで、自分も演奏仲間も聞いてくれる皆もあー生きてると感じられたのではないかと思います。子供に読んで聞かせてあげたいと思います

    投稿日:2006/06/21

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  • あえて絵本で

    まだ20代の頃、大阪で阪神淡路大震災に遭いました。幸い家屋の倒壊などはありませんでしたが、ちょうど母親が海外旅行中、余震は長々と続き、ひっきりなしに自衛隊のヘリがバリバリと窓を震わせて行き来する不安な日々を過ごしました(恐いのは一日だけじゃなかったんだよ)。
    蛍が家から鑑賞できた大好きな家にはヒビがたくさん入って、ちょうど道路建設で立ち退きが問題になっていたため引っ越すことに──。

    不覚にも泣きました。泣けました。涙が出ました。
    真面目に楽器をやったことはありませんが、ひとりひとりの思いが音として重なってハーモニーをつくる瞬間は合唱経験でわかります。受け手としても感じたことがあります。
    言葉で語れない想いを外へ吐き出せる、誰かに伝えられる、わかってもらうチャンスを作れる、音楽って素晴らしいね。

    子供が理解するには難しいとは思いますが、ぜひ読んで欲しい。心の琴線になにか、ひとりひとりの物語として触れるものがあるのではなかろうかと思います。
    学級での読み聞かせなどで活躍してくれると、いいな。

    投稿日:2006/03/21

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