「じゅうにしどこいくの？」 みんなの声

十二支が全部言えるかな。
十二支を順番に言えるかな。
十二支は何を目指しているのかな。
十二支が競争しているように思える絵本でしたが、そうではありませんでした。
みんなで初日の出を見るために、お山のてっぺんを目指していたのですね。
この感覚が新鮮でした。
十二支だからといって、担当でない年はお休みしていたら、だめですよね。

十二支たちが勢ぞろいして、星空の下、どこかへと向かっていきます。
「どこに行くんだろう？」と思いながら見ていると、お正月らしい結末が待っていました。
子どもの「十二支入門絵本」、そして「お正月絵本」として、年末年始に読みたいお話だと思いました。

おくはらゆめさんの描く十二支が見れるなんてうれしい！とお正月に絶対読もうと決めていました。
いわゆる十二支の順番のお話ではなく、十二支たちがみんなで真夜中に山を登っていくというストーリー。目的地は、なるほど、最高のロケーションでした。
ゆるい雰囲気のイラストですが、お正月らしいおめでたい感じがきちんとあります。巻末の、世界の十二支の豆知識も面白かったです。