「ビックリえほん」 ママの声

詩に絵を合わせた短いお話が複数話収録されています。
ちょっと不気味な詩と絵に大人も子供も引き込まれました。
子供は不気味さ・怖さに引き込まれているのか、それとも子供はあまり感じないのか、いずれにせよ気に入って何度も読んでいました。

そうそう！我が家の犬は走るときに、耳がピョーンとうさぎになります。
この絵本でねこの変化が描かれてあるところを見て、うなずいていました。

ビックリてんこ盛りなこの絵本。
ククッと笑ってしまうものから、ちょっとゾッとするものまで様々です。

子供の頃は結構とんでもない想像をしたりして、こんなビックリなこと、自分で考えていたんですけどね。
大人になってそんなことあまり考えなくなったなぁと、ちょっとじみじみしてしまいました。

タイトルどおりのビックリの連続の絵本です。

ぶきみでこわいのに井上洋介さんのふんわりした絵もせいでしょうか？
プッとわらえてしまうユーモアあふれた感じになっています。

表紙からぶきみがはじまっているので特に男の子に人気でした。

こどもってこんなふしぎなおもしろさが好きですね〜

最後のへびはこどもたちは笑っていたけど・・読んでいた私はかなり気持ち悪かったです。
でも・・また読んでしまいたくなる不思議な魅力です。

すごくナンセンスな世界ですね、むしろシュールと言ってもいいかもしれません。
初めて読んだときはタイトルそのまま、“ビックリ”しました。
・・・が見事に親子ではまってしまいました。
シャボン玉ではなくてオバケだったり、ピアノの鍵盤が“歯”だったり。
詩のような文章に井上さんのイラストが本当にぴったり。
親子で一番笑ったのは背表紙のヘビのくだりです。
ナンセンス絵本好きな親子のみなさん、ぜひぜひ読んでみてくださいね。

頭をまっさらにして、さあ、とびらを開いてください。ありえないことが次々とおこります。笑えるか笑えないかはあなたしだいですよ！
と、作者はナンセンスな世界をおしむことなく紹介してくれているかのようです。

一つ一つのビックリに笑いながら、同時に、このような発想ができない自分をさみしく思ったり、柔軟な発想ができる作者をうらやましく思ったりしていました。
子どもたちには、できるだけ長く、作者のような想像力を保ってそして伸ばしていってほしいと思います。