もうなかないよ、クリズラ もうなかないよ、クリズラ
作: ゼバスティアン・ロート 訳: 平野 卿子  出版社: 冨山房 冨山房の特集ページがあります!
読み手の年齢を選ばない子どもから大人まで、それぞれの感性で理解してうけとめる事のできる「みんなの本」です。

宮沢賢治の絵本 なめとこ山の熊」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 なめとこ山の熊 作:宮沢 賢治
絵:あべ 弘士
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
本体価格:\1,500+税
発行日:2007年10月
ISBN:9784895881159
評価スコア 4.45
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みんなの声 総数 10
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  • 色合いが美しい絵本です

    あべ弘士さんのこの絵本、オッ!?と思ったのは
    絵が非常にカラフル。

    なめとこ山の熊って、クライマックスのシーンが1月なので
    全体的に冬の雪山を中心に描いている絵本が多いんですね。
    でも、冬に至るまでには当然春も夏も秋もあるわけで。
    冬以外の明るくてキレイな季節がちゃんと描きこまれていることで
    ここが冬になるとこんなふうなのね…と
    イメージがふくらむのです。

    そしてもうひとつオッ!いいね〜と感じたのは
    小十郎がちゃんとおじ(い)ちゃんなのですw
    ヘンですか?でも意外と少ないんですよ?

    小十郎は孫を育てるために猟をしていまして
    孫たちの面倒をみているのは小十郎の母、つまり曾祖母なんですが
    この曾祖母の年齢が九十といいますから
    息子である小十郎の歳だってかなりトシのはず、ですよね。

    でも
    あんまりじいさまだと弱そうに見えるのか
    それとも他に理由があるのか?
    小十郎を壮年のように描く
    もしくは年齢不詳になるようぼかして描く方、多いんですね。

    なので
    あべさんの小十郎を見たとき
    おお、リアルだなと。

    夜のシーンの深い青
    雪山のシーンの空が照り映える白
    など
    とにかく色がきれいで冴え冴えとしているので
    文章がツメツメのページもけっこうあるんですが
    それに負けない存在感があります。

    山の自然の美しさをグッとアピールする絵を
    じっくりと味わえる作品です。
    どうぞお楽しみください。

    掲載日:2014/07/04

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  • 鮮やかな色使いの挿し絵

    あべ弘士さんの描く自然や動物はとても迫力があっていつも圧倒されるのですが、こちらも鮮やかな色使いの挿し絵に目を奪われました。
    雪国の自然の厳しさや美しさがダイレクトに伝わってくる感じです。
    宮沢賢治の文章もまた美しいです。「この次には熊なんぞにうまれるなよ」。獲物と漁師の関係を超えた、なめとこ山の熊と小十郎の関係が胸を打ちました。

    掲載日:2014/07/04

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  • 命について深く考えさせられます

    切ないけど、美しい作品です。そして、命について、深く深く考えさせられます。

    私たちは生きるために、たくさんの命を頂いています。頭ではわかっていても、そのことをしっかりと理解して、大切に頂いている人はどれだけいるでしょうか?

    3歳の娘がもう少し大きくなったら、この作品を読んで〈命〉について伝えて行きたいと思います。

    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

    この作品はストーリーの奥深さと共に、あべ弘士さんが描かれる動物達も素晴らしく、作品に重厚感を持たせています。

    掲載日:2014/07/04

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  • 生きるために

    このお話、何度も読み返しました。

    動物は必要以上に殺したりしません。
    今日生きるため、その為だけです。
    そして小十朗も、欲のためではなく生きるために…

    お互いにそれをわかっていたから、熊たちは小十朗が好きだったし、きっと小十朗も熊たちが好きだった。

    でも、熊たちだって鉄砲で撃たれたりするのは好きではなかった。
    小十朗も猟師なんかしたくなかった。

    ずっと苦しくて切なくて悲しかったのだろう…
    小十朗は猟師で、熊は熊。
    それは因果だと、きっと自分に言い聞かせていたんですね。

    そして一月のある日の朝、小十朗はもう遠くへいってしまうようでした
    そして小十朗の母も、それを悟ったようでした

    「おお小十朗おまえを殺すつもりはなかった。」という熊に、小十朗はすんなり死を受け入れます。
    「熊ども、ゆるせよ。」
    小十朗の最後の言葉は、今まで悪かったという事なのか、死んで悪かったという事なのか…

    小十朗の死顔が笑っているようだったのは、こうなったのも因果だという、熊たちへ向けたメッセージだと思います。
    そして小十朗自身、どこか安心したのだと思います。

    最後、熊たちは小十朗の周りに集まって少しも離れようとしませんでした。

    …何か声をかけていたのでしょうか
    今まで小十朗が仕留めた熊にしていたように。

    本当は憎むべき存在なのに許し、心を通わせ合った、小十朗と熊。

    とてつもない…深い絆を感じました。

    あべさんの絵は堂々としていて、静かで凛とした、命の重さを感じます。
    熊が撃たれて倒れている場面は胸が締め付けられますが、一番好きです。

    掲載日:2014/06/27

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  • 迫力の絵

    あべ弘士さんの描く熊は、迫力がありました。
    野性の熊というのは、命がけで生きているのですから。
    もちろん、命をかけているのは猟師もおなじでしょう。
    宮沢賢治さんが生きていた時代の暮らしぶりが、見られたような気がします。

    掲載日:2014/06/27

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  • 絵がばっちりです

    クマといえば、あべさんの絵ですね。私は勝手にそう思って読み進めました。熊打ちの名人小十郎は、生きていくために熊を殺し続けている。しかしそれらが高く売れることは無く、貧しい暮らしを続けています。しかし、やめることはできません。熊も小十郎も、互いに生きていくためにしていることなのです。命とはなんなのか。皆が幸せに生きるというのは現実にはできないことです。誰かが生きるために、なにかが死ぬ。死ぬことで生きる。そういう命の重みとの向き合い方が描かれています。 熊に殺された小十郎の死骸を囲んだときの熊たちの姿が、印象的でした。

    掲載日:2014/06/24

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  • こんな終わり方とは…

    熊捕りの名人の小十郎と、出会った熊たちの心のやりとりには、どこか切なさを感じました。
    生きるために、熊を撃つ小十郎の気持ちは、なんとの深いものがあるのでしょう。そんな命のやりとりに触れた作者の心の深さに感動しました。
    また、あべ弘士さんの描く動物は、迫力があります。大自然の中での小さな人間、そしてまるで影のような存在の熊の描写は、さすがだなと思いました。

    掲載日:2014/02/16

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  • 熊と猟師の因果

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子20歳、男の子17歳

    宮沢賢治の有名な童話に、飼育係の経験がにじみ出てた動物画のあべ弘士さんが絵を添えています。
    なめとこ山の熊を仕留めるのが、猟師小十郎の仕事なのです。
    貧乏ゆえ、それしか家計を支えるすべを持っていなかった訳です。
    その様子が、語り手による第三者の視点で綴られます。
    熊との対峙、荒物屋で安値で買い叩かれる光景、そして、壮絶な最期。
    宮沢賢治の思想が深く反映された作品です。
    狩猟という、生死の淵での仕事を、小十郎は因果だと位置づけ、
    対峙する熊とも心を通わせます。
    教科書でも、小学校高学年以上で取り上げられているようですね。
    生命について考えさせられる、とても奥深い作品です。
    それぞれの情景が、あべさんの力強い絵でさらに豊潤となっているように思います。

    掲載日:2013/10/18

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  • 大自然と搾取という現実

    熊を撃ってその皮と胆を売って生きている小十郎という男の話です。

    他に現金収入にすべき仕事もなく、熊に申し訳ないと感じながら、詫びながら、熊を撃つ毎日がしみじみと描かれています。いっぽうで、その熊の皮と胆を売りに町へ行くと、荒物屋に不当に安く買いたたかれる様子が腹立たしげに描かれます。

    何か他の方法(他の商人に売るなど)を見つければ良いのにという「僕」の意見には読者も同調してしまいます。ところが小十郎は、安く買いたたかれても、その後で荒物屋にご馳走になることですっかり機嫌良くなっているようです。そのあたりが、彼の無知ゆえの愚かさへの哀れみを誘い、読者はますます腹立たしくなってきます。

    最後には熊を撃ち損ねてかえってやられて死んでしまいます。今度は熊が彼に同情するかのような場面が描かれ、大自然の雄大さが感じられますが、同時に、すでに彼が息子と嫁を赤痢で亡くしていること、九十歳になる母親と七人の子供を養わなければならない立場であることを知っている読者は、この後、彼の家族がそれまで以上に貧しく苦しい生活をしなければならないことを想像し、やりきれない気持ちになるのでした。

    読後に重たい感触が残る絵本でした。

    掲載日:2010/10/30

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  • 熊と小十郎の因果

     熊の命としっかり向き合って、熊の命をいただく小十郎。
     「てめえも熊に生まれたが因果なら、おれもこんな商売が因果だ。
     やい、この次には熊なんぞに生まれるなよ」という小十郎の言葉が印象的でした。熊の耳に届いたでしょうか。死に際の熊の表情が深いなと思いました。

     満月の下で、亡くなった小十郎を取り囲む熊たちにしみじみしました。小十郎に殺された熊も小十郎自身も、みんななめとこ山の自然に帰って行くんだなと思いました。

     あべさんの描かれる熊には、野生の厳しさが感じられます。お話にぴったりの絵でした。

    掲載日:2010/10/27

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