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宮沢賢治の絵本 なめとこ山の熊」 その他の方の声

宮沢賢治の絵本 なめとこ山の熊 作:宮沢 賢治
絵:あべ 弘士
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2007年10月
ISBN:9784895881159
評価スコア 4.38
評価ランキング 14,065
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  • 色合いが美しい絵本です

    あべ弘士さんのこの絵本、オッ!?と思ったのは
    絵が非常にカラフル。

    なめとこ山の熊って、クライマックスのシーンが1月なので
    全体的に冬の雪山を中心に描いている絵本が多いんですね。
    でも、冬に至るまでには当然春も夏も秋もあるわけで。
    冬以外の明るくてキレイな季節がちゃんと描きこまれていることで
    ここが冬になるとこんなふうなのね…と
    イメージがふくらむのです。

    そしてもうひとつオッ!いいね〜と感じたのは
    小十郎がちゃんとおじ(い)ちゃんなのですw
    ヘンですか?でも意外と少ないんですよ?

    小十郎は孫を育てるために猟をしていまして
    孫たちの面倒をみているのは小十郎の母、つまり曾祖母なんですが
    この曾祖母の年齢が九十といいますから
    息子である小十郎の歳だってかなりトシのはず、ですよね。

    でも
    あんまりじいさまだと弱そうに見えるのか
    それとも他に理由があるのか?
    小十郎を壮年のように描く
    もしくは年齢不詳になるようぼかして描く方、多いんですね。

    なので
    あべさんの小十郎を見たとき
    おお、リアルだなと。

    夜のシーンの深い青
    雪山のシーンの空が照り映える白
    など
    とにかく色がきれいで冴え冴えとしているので
    文章がツメツメのページもけっこうあるんですが
    それに負けない存在感があります。

    山の自然の美しさをグッとアピールする絵を
    じっくりと味わえる作品です。
    どうぞお楽しみください。

    投稿日:2014/07/02

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  • 生きるために

    このお話、何度も読み返しました。

    動物は必要以上に殺したりしません。
    今日生きるため、その為だけです。
    そして小十朗も、欲のためではなく生きるために…

    お互いにそれをわかっていたから、熊たちは小十朗が好きだったし、きっと小十朗も熊たちが好きだった。

    でも、熊たちだって鉄砲で撃たれたりするのは好きではなかった。
    小十朗も猟師なんかしたくなかった。

    ずっと苦しくて切なくて悲しかったのだろう…
    小十朗は猟師で、熊は熊。
    それは因果だと、きっと自分に言い聞かせていたんですね。

    そして一月のある日の朝、小十朗はもう遠くへいってしまうようでした
    そして小十朗の母も、それを悟ったようでした

    「おお小十朗おまえを殺すつもりはなかった。」という熊に、小十朗はすんなり死を受け入れます。
    「熊ども、ゆるせよ。」
    小十朗の最後の言葉は、今まで悪かったという事なのか、死んで悪かったという事なのか…

    小十朗の死顔が笑っているようだったのは、こうなったのも因果だという、熊たちへ向けたメッセージだと思います。
    そして小十朗自身、どこか安心したのだと思います。

    最後、熊たちは小十朗の周りに集まって少しも離れようとしませんでした。

    …何か声をかけていたのでしょうか
    今まで小十朗が仕留めた熊にしていたように。

    本当は憎むべき存在なのに許し、心を通わせ合った、小十朗と熊。

    とてつもない…深い絆を感じました。

    あべさんの絵は堂々としていて、静かで凛とした、命の重さを感じます。
    熊が撃たれて倒れている場面は胸が締め付けられますが、一番好きです。

    投稿日:2014/06/25

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