2歳の誕生日のプレゼントにミルク飲み人形をもらって以来、毎日のように「赤ちゃん」の世話を続けている娘。この絵本は、「おねえちゃん」になった子が、お母さんといっしょに赤ちゃんのお世話を楽しむお話です。お母さんが「ママの赤ちゃん」の世話をする傍らで、「わたし」は「わたしのあかちゃん」を、ママと同じように見てあげています。娘も「赤ちゃん」のお世話がとても上手ですが、ミルクを飲ませたあとに、げっぷをさせることは知らなかったようで、早速「赤ちゃん」をもってくると、まずは肩にタオルをかけ、縦抱きにして、背中を「ぽんぽんぽん」と、そっとたたき、げっぷをさせてあげました。そのしぐさの何と愛くるしいこと!まるで小さなお母さん。お人形のように小さかった娘を、この腕に抱いていたのは、つい昨日のことに思われるのに・・・。これは、おねえさんになる子のために最適な本ですが、私たち親の心にも、安らぎと幸せを与えてくれる素晴らしい絵本です。「あなたもこうやって大きくなったのよ」ということも、そして、「これから先もずっと、あなたはママの大切な宝物」という思いも、きっと子どもの心にも伝わることでしょう。50年近く読み継がれている名作、もしも、日本のどこかの書店で見かけたら、ぜひ手にとってみてください。