名古屋市立図書館のおすすめ幼年童話70にありました。
でも、私の市の図書館では閉架でした。
子どもたちの目に触れる場所に置いていないのが寂しかったです。
この本を閉架にしておくのはもったいないです。
「長靴をはいた猫」や「ランパンパン」もしくは「かたあしのひよこ」をベースにしたと思われる昔話のテイストをうまく盛り込んだお話だなあと思いました。
最初、相続の関係で半分にされるというのに、残酷さを感じましたが、その後の展開にスケールを感じました。
幼年童話になっていますが、高学年でもおもしろく読めそうです。
読み聞かせをして思ったのは、一人読みできる年齢でもこのお話は、誰かに読んで耳で聞くと楽しそうということでした。
この作品が生まれた経緯を深く知りたくなりましたが、作者の紹介によれば「伝承文学に親しんだ」ということ。
読んでいるとその経験がよく活かされていることがわかります。
そして、「りすのゲルランゲ」と同じ作者なんですね。他の作品も読んでみたくなりました。