「バンビ」が大好きな娘に、去年の誕生日プレゼントとして選んだ1冊です。表紙の小鹿の絵を見て、すぐに「バンビだあ!」と、叫んだ娘。さあて、お話は気に入ってくれるしょうか?・・・臆病で、甘えん坊の小鹿は、散歩の途中で小川を渡るのもびくびく。野原に着いてからも、いつもお母さんの陰に隠れてばかりで、お友達の輪に入っていくことができません。野原の向こうには、4本足の大きな怪物がいて、まだ誰もその正体を見たことがありません。見えるのは、大きく伸びた影だけ。ある夜、小鹿は、勇気を振り絞って、茂みを抜け出し、森の中へとひとり入っていきます。そして、あくる朝、小鹿が目にしたその4本足の怪物の正体とは・・・。決して怖いお話でなく、とてもとてもかわいらしいお話です!どんな子も、ある日突然、または、何かの出来事をきっかけに、ぐんと大きく成長したように見えることがあるものですが、この絵本は、まさにそんな瞬間を生き生きと描きあげた作品で、小鹿と我が子を重ねながら読むお母さんやお父さんも、きっと多くいることと思います。絵を見ているだけでも、十分にストーリーは追えると思いますので、英文の本ですが、ぜひご自分の言葉で、お子さんに読み聞かせてあげてください。