原書より。この本の存在を知ったのは江國香織さんの「絵本を抱えて 部屋のすみへ」で紹介されていたからです。
気になって本屋で探し回って見つけました。
まず目に飛び込んでくる表紙、やわらかいイエローの温かさ。おばさんから遊びにおいでと手紙をもらい、メリーはトランクに大事なものを詰めて行きます(子供は本当にちょっとしたお出かけでも、色々持って行くのが好きですよね)。
ああでもないこうでもないと、出したり入れたりしているうちに置き忘れてしまいます、ビルを!!!
最初泣き崩れてしまうビルですが、諦めずひたすらメリーを追いかけます。
走って走って。ただ走って。
メリーが詰め込んでいく小物達が、又いいです。トランクの丸みや、メリーの蒼いコート、ビルの涙の水溜りなど。
ただ文字も手書き風なので、好みが分かれるかもしれませんが。