桃太郎・舌切り雀・かちかち山・花咲爺さんと並んで、
日本五大昔話のひとつに挙げられる猿蟹合戦。
いろんな出版社から、さまざまなコンビによって作品化されていますが、
私がいつも子ども達に読むのは、
木下順二さん・清水崑さんの『かにむかし』です。
「母親蟹のあだ討ち」という、結構、シビアな内容だけど、
この二人の絵と語りが、さらりと描いてくれています。
とぼけた雰囲気のなかに温かみが感じられる絵や、
ユニークで独特な語り口が快く入ってきます。
さるのずるがしこい顔・子蟹達の行列の勇ましさ。
特に、クライマックスは、迫力満点です。
同じ出版社から、大型絵本と小型絵本がでていますが、
是非、大型で味わってほしいですね。