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絵・文: 川浦 良枝  出版社: 白泉社 白泉社の特集ページがあります!
お正月、節分、夏祭り...季節に縁のある遊びに触れながら、親子で楽しめる日本の行事をご紹介。

からすたろう」 みんなの声

からすたろう 作・絵:八島 太郎
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
本体価格:\1,800+税
発行日:1979年05月
ISBN:9784039600400
評価スコア 4.81
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みんなの声 総数 46
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  • 90年も前の日本の小学校が舞台ですが

      初めこの作品を目にした時には、表紙の作者“やしまたろう”にピンと来ませんでした。
     二度目、もしや八島太郎では?と折り返しカバーの作者の略歴を読み、開いた作品です。
     『蟹工船』が近年再びブームになっていますが、あの拷問死した小林多喜二の友人で、彼の死顔をスケッチした八島先生でした。
     ご自分も反軍国主義の思想を貫き、1939年に渡米された事を聞き知っていました。
     
     この作品は、先生の二人の恩師の方をモデルとする教師(やしま先生)が、学校に居場所を見つけられず存在を認められていない主人公を見守り導き、彼の生活の背景を改めて同級生たちに気付かせ、さらに彼の特技を披露する機会を与えたというお話です。

      学校生活の中では伺えない生徒一人一人の家庭環境。
     それは黒板の前では必要のないことですが、教師は熟知し考慮たうえで生徒たちを導いていくことが大切であることが伝わってきます。
     学習に喜びを見いだせる子どもだけが、人として存在価値があるわけでは無い事をいそべ先生は作中で静かに周囲の生徒に伝えていきます。
     
     お話は90年も前の日本の小学校が舞台ですが、内容は現代にも見られる差別やいじめについて描かれています。
     他人を「人間」としての尊厳のまなざしを失い見つめるところから、愚かしい蔑みや先入観・偏見が生まれます。
     この世に生を受けた者は等しく存在し生きる権利のあることを大人になっても忘れない人物に育って欲しいと願ってやみません。

     人は認められ、初めてその社会(共同体)の中で、心置き無く呼吸でき生かされる存在となるのだと教えられる作品でした。

    掲載日:2010/09/06

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    5
  • 心にしみること

    この絵本を読み終えたとき、息子と奥さんにしばらく静寂があった。
    その後、奥さんは「作家の強い思いが絵にこもっている」と言った。
    自分は、絵の間を埋める凝縮された言葉に強い思いを感じた。
    若い頃当たり前のようにあった、差別とか身分だとかを思い出した。

    居場所がなかった少年が、卒業の年の学芸会で演じたカラスの鳴き声で存在感を示した。
    学友は自分たちが少年にしてきたことを思い涙を流した。
    保護者達は、少年をたいしたもんだと涙を流した。
    少年はカラスの鳴き声に、自分の暮らしと、自分が小学校に通学してきた6年を表現したのである。
    素晴らしい事だと思う。
    この少年の素質を見抜いて、表現させた教師も素晴らしい。
    小学校教育はこうでなくては。
    ひとつひとつに作者の強い思いが感じられて、ひとつひとつが心にしみこんできた。

    今、6年生のクラスで、この本を読み聞かせて皆を感動させる自信はない。
    クラスの数名でも、この絵本を正面から受け止めてくれたらそれだけで良いと思う。

    心にしみる本だと思いました。

    掲載日:2009/02/02

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    3
  • 涙で読めない・・・

    よく図書館の推薦図書で見かける「からすたろう」という本。そんなに良い本なのかしら・・・?と子供の読み聞かせの為でなく自分の為に借りてきました。

    私の小学生時代も同じようなことがおそらくありました。「チビ」のような
     クラスでいつも存在が目立たない子。
     嫌なあだ名をつけられ、からかわれていた子。
    幼かった私には、そんな子の存在は気づいていても、その子がどんな気持ちで学校で過ごしていたか、どんなことに興味を持っているかなど、全くわかりませんでした。知ろうともしなかったのだと思います。でもそれが子供というものなのかもしれない。罪がないけど、知らないうちに残酷なことをしたり、言ったりします。

    こんな時、周りに「いそべ先生」のような先生や大人がいてくれたら、そんな「チビ」のような生徒に一筋の光を照らすことができるかもしれません。

    最後のがくげい会の場面で、「いそべ先生」が「チビ」の6年間の心情をクラスのみんなに説明します。私はそのシーンは涙で字が見えずなかなか読むことができませんでした。

    「いそべ先生」はチビのすばらしさを、よ〜く見抜いていました。からすの鳴きまねはもちろんのこと、6年間1度も学校を休むことがなかった、強い心の持ち主だということも。

    私も「いそべ先生」のように、外見や噂に惑わされずに人の真の姿を見抜けるような人間になりたいものだなと思いました。

    できるだけ多くの人にぜひ読んで欲しい本です。

    掲載日:2008/03/05

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    2
  • 八島太郎氏のことを知らなかったので 調べて見ました

    彼の生き方 軍部や財閥を痛烈に批判してアメリカに移住します。

    小林多喜二が拷問にあい 死んでしまうのですが その死に顔を描いたとのこと 彼の生き方も 自分に正直に生き アメリカで絵本を書いたのが からすたろう(彼の作品の一つです)

    昔の学校でも 虐めがあり いつも つまはじきにされていたんですね
    いつも クラスの しっぽに ぽつんと くっついていました。
    やぶにらみの 目つき 彼は 自分が見たくないものを このようにしていたのですね。
    なんだか 涙が出てきますね・・・・  しかし 彼の感性。すぐれた持ち主でったことが分かります。
    だまって いろいろなものを見ていましたし 音を聴き 虫たちを 見つめるのです(一人で )

    彼は そんなに いじめられていても 一度も休まず 学校へ通うのです!
    6年生の時に出会った先生   いそべ先生の存在は 彼にとって大きかったですね!
    彼の良さを見いだしてくれたのですから 絵も よめないような習字も
    カラスの泣き声や 特徴を先生は細かく捉えて才能を見いだしてくれていたのです

    先生は学芸会で発表の場を彼に与えてくれたのです
    本当に どんな人に出会うかが、生き方に大きく左右するのだと思います!

    出会い それは 運命的な出会いなのかも知れませんね。
    彼は 家の仕事を手伝いながら しっかりと生きていたのです まじめに
    先生のおかげで 彼はみんなから みとめられて「からすたろう」とよばれます
    奥の深いお話でした(生き方を教えられます)

     この絵本を 二人の恩師に捧げますとあります。
    コルデコット賞をもらうのです

    八島さんの生き方が この絵本の中に込められているのですね!

    大人にも このお話が分かる子供にも是非読んでほしい絵本です
    又 機会が有れば読んであげたいです!(昔 こんな子供がいたことを伝えたいです)   

    掲載日:2011/10/13

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    1
  • からすの鳴き声のところは感動した

    • doruさん
    • 40代
    • その他の方
    • 兵庫県
    • 姪10歳

    この話は今でも通じるお話ですね。同じように学校に行く子どもにも個性があります。この主人公は、学歴重点主義の学校教育の中でははみ出しています。でも、何もしていないということはないのです。ただの天井を飽きることなく見つめたり、窓の外を見つめたり、いろいろ退屈することなく眺めている子どもでした。そんな主人公にも、いそべ先生に出会ってからかわりました。6年生のとき、いそべ先生にあわなかったら「とんま」なまま卒業していたでしょう。主人公の才能?(能力?)何だろう? 自然を観察する力を見て、感心します。そして作者はこのページを描きたかったに違いない。カラスの鳴きまねをするところ、主人公が真似るカラスのいろいろな行動の声が、無音であるはずの絵本から聞こえてくるような迫力を持って迫ってきます。6年間「とんま」だと思われていた主人公がからすたろうと呼ばれる瞬間です。感動しました。

    掲載日:2010/12/20

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    1
  • 世界中で読み継がれていってほしい

     アメリカの図書館で何度も目にしていた“Crow Boy”。 
    コールデコット賞次席だったことも、絵本ナビでの評判も知っていたのですが、あの絵の雰囲気がなんだか特殊なものに思え(アメリカの絵本の中に並べられていると余計にそんなふうに感じるのかもしれません)、どうしても手にとって見る気持ちになりませんでした。

     でも、やっぱり評判どおりの素晴らしい絵本! 昔も今も、そして、日本でもアメリカでも、世界中どこででも有り得る偏見やいじめ・・・だからこそ、時代を超えて読み継がれていってほしい、いろいろな国の子どもたちに読んでほしい、そんな絵本です。

     娘も、からすたろうの特技を知って、「みんな、いいところや、得意なものがあるんだよね。」と言っていました。子どもはみんな素直に感動するやわらかい心も持っています。
     でも、大人は、子どもの中の「いいところ」や「得意なもの」をなかなか見つけてあげることができません。それは、きっと「一般的な評価」ばかりにとらわれ、その評価に当てはまらないものはすべて「無意味なもの」と思ってしまうからなんでしょうね。

     「からすの鳴きまねなんて、上手になっても何の意味があるの?」と思ってしまいがちですが、それを「隠れた才能」として見出してくれた磯辺先生・・・子どもにとって、先生との出会いは、その後の人生をも左右するほどの大きな影響力をもつんですね。

     「ありがとう、フォルカーせんせい」と並んでお薦めの絵本です。

    掲載日:2010/11/30

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    1
  • こんなお話とは、想像もつかなかった。

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    その子は、小学校に入学した日、床下に隠れて出てきませんでした。
    先生を怖がって、何ひとつ覚えることもなく、友だちもなく、いつもひとりぽつんとしていて、のけものにされていました。体が小さいので、みんなは『ちび』と呼んでいました。
    そして、6年生になった時、磯辺先生が、担任になりました。磯辺先生は、その男の子のいい所を見つけてくれたのです。

    今までも、目にすることはあった一冊の絵本。表紙を見て、どこかの地方の民話か何かと思っていました。実際に読んでみると、なかなか深刻な内容でした。
    外見で判断して、のけものにするのは、いじめそのもの。本当は、すばらしい能力を持っているのに、それに気づいてあげられなかった長い日々のことを思うと、涙なしでは読みすすめられませんでした。
    『からすたろう』の気持ちに寄り添って、どうするべきかを、じっくり考えることができればと思います。

    掲載日:2009/04/08

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    1
  • おやすみ絵本

     ここのところの6歳孫娘のおやすみ定番絵本となっています。
     何冊か楽しい絵本などを読んだあと、眠りたくなった頃、読まされます。
     途中で、本当に寝てしまいます。
     こころなしか、安らかな寝顔です。
     ストーリーも絵も頭に入り込んでしまい、続きは夢の中かもしれません。

     同作家による「あまがさ」もそうでしたが、印象深い「こころの絵本」だと思います。
     こころが通わない悲しみ、こころが共感する喜び。
     見事に描ききっていると思います。
     ロングセラーであり続けてほしいと思います。

    掲載日:2008/12/10

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  • 心に響く1冊

    学校で「ちび」と呼ばれていた一人の男の子のお話です。
    みんなと同じようにできないということで、放っておかれたり、
    のけ者にされたり。。
    けれど、6年生になった時に出会った先生によって、「ちび」は
    救われるのです!

    時代背景がとても古いのと、いじめというものを実感したことの無い
    息子にとっては、内容的にはあまりピンとこなかったようですが、
    「ちび」が寂しい思いをしていることは伝わったようで、
    真剣な面持ちで最後まで聞き入ってくれました。

    からすの鳴き声を見事に模写できるようになった経緯や、
    どんなに辛くても休まずに学校へ通いつづけた「ちび」の気持ちが、
    涙を誘います。大人が読んでも心に響く一冊です。

    これは作者が子供の頃に体験した実話が基になっているようです。
    作者さんのことをネットで調べてみたところ、いろんな情報があって、
    びっくりしました。アメリカでは有名な方なんですね。
    日本で名が知られていないのは残念だなって思いました。
    こういう心に響く絵本はどんどん子供たちにも読んで欲しいと思います。

    掲載日:2008/08/06

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  • 小さい子にも読んであげよう

    • けいご!さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子9歳、男の子5歳

    内容としては、「教育のあり方」や「いじめ」の問題につながるんだと思いますが、ふつうに5歳の息子にも読みました。
    ちびと言われていた男の子の学校での姿、先生との出会い、そして、先生によって引き出された男の子の才能。。。すべてをそのまま子どもたちに受け取ってもらいたいと思いました。
    本を読んだ後に、「いじめはよくないよね」などといったコトバは、不要だと思います。本からのメッセージで十分伝わっていると思いました。
    本を読んでいる途中に、やぶにらみや、うすのろ、とんまなどと、子どもが「何?」と質問してくる語句がありました。
    本を読み終えてから、辞書で調べて、意味を答えました。読んでいる途中で意味を答えると、お話が中断してしまうので、それは避けたかったためです。

    掲載日:2008/06/24

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