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西風号の遭難」 みんなの声

西風号の遭難 作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳:村上 春樹
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,656
発行日:1985年
ISBN:9784309260716
評価スコア 4.53
評価ランキング 7,107
みんなの声 総数 16
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  • 現実とファンタジーの分け目

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    幻想的で面白い内容でした。
    「船を空に飛ばせる技術」って、いったいどんなものなんでしょう。
    ヨットが飛んでいるところを除けば、風景や出来事は比較的写実的に描かれていました。
    オールズバーグの絵本のすごいところは、(たいていどの本でも)現実とファンタジックな世界との分け目がとても微妙なのに、その描かれた世界の差は大きいというところではないでしょうか?

    このお話は少年がヨットで遭難した時点で、後半の展開が読めてしまいましたが、
    それでも絵に魅せられて、楽しく読めました。

    そして、訳者の村上春樹さんが後書きに描かれている文章も、オールズバーグの作品を読み解くヒントみたいなものがたくさん書いてあって、読み応えがありました。
    小学校の高学年くらいから内容を楽しめる都市だと思いますが、お薦めは冒険が好きな男の子やオールズバーグの描く絵に興味のある子どもたちです。

    投稿日:2011/11/30

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  • 画力の持つ説得力

     この作品もオールズバーグの世界へ引きずり込まれてしまいました。
     
     海岸づたいに旅をし、小さな漁村に立ち止まった主人公。
     昼食の後、散策の途中目にしたのが、高い崖の上に横たわっている小さなヨットの残骸。
     近づいてみると、そのヨットの朽ちた木材の間に腰をおろしパイプを燻らせた老人が、このヨットにまつわる話をし始めた。

     ヨットの操縦の上手い少年が、天候の悪く大人たちも制止するのも聞かず、ヨットを外海へと出た。
     ヨットが転覆せぬよう嵐と闘った少年だったが・・・。

     ここから、現実の世界では理解できないような空間へ少年は入って行きます。
     空を飛ぶ船のシーンは、読んでいて口が開いたままでした。

     何ともミステリアスな世界を描ききるオールズバーグの色彩は、実際の世界では伺いしれない光景ばかり。
     しかし、こうであるに違いないと思わせられてしまう画力の持つ説得力。
     絵本を閉じても、言いしれぬ余韻を心に残します。
     息子は、こちらの世界へ戻ってきた少年が脚を折ったことと、この話を語り終わった老人が杖を使っていたことを繋げ、自分なりにストーリーを繋げたようです。

    投稿日:2010/10/25

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  • 映画を観ているよう

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    高い崖の上に横たわる小さなヨットの残骸。
    嵐のときに高波に放りあげられたという老人の話に、信じられない様子の男。
    すると老人はもう一つ別の話を始めるのでした。

    ヨットが宙に浮かぶ光景は、幻想的で、それこそ夢のよう。
    映画を観ているような気分にさせられます

    この話が本当なのか作り物なのか。
    本当らしいにおいを漂わせながらも、それはハッキリと明かされないまま終わります。
    これがまた余韻をもたせるんですよね。
    オールズバーグの作品を読んだ後には、物思いにふけてしまうことが多々あります。

    投稿日:2009/04/08

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  • 幻想的な絵が必見

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    カルデコット・メダルを受賞したクリス・ヴァン・オールズバーグは、絵本の中に出現した、モーリス・センダック以来の最も才能豊かなアメリカのアーティストである。
    と評されていました。

    物語は、海を見下ろせる高い崖の上に横たわるヨットの残骸について、老人が語るというお話です。
    流石に、そのパステル画は幻想的と言えるくらいに奇麗で眺めていて飽きることはありません。
    浮遊するヨットを描いているのですが、正にピッタリの絵としか言いようがない程です。

    しかも、訳は村上 春樹氏によるもので、情緒的な訳は心に響くものがあって、この絵にこの訳ありというというところだと思います。

    ただ、絵本というジャンルを考えると、小学生以下ではこの内容は理解するには難しすぎるのではないかと思います。
    少なくとも、中学生以上でないと対象になってこないと思いますし、どちらかというと大人の絵本と言った方が相応しいのかも知れません。

    投稿日:2007/11/18

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  • 絵から伝わる恐怖。

    • 梨華さん
    • 30代
    • その他の方
    • 北海道

    絵の中に、見るものを虜にしてしまうそんな魅力があり、お話の内容も、世にも不思議なモノが多いように思われます。
    読み進むうちに、C・V・オールズバーグさんの独特な世界へ引き込まれて行き、ゾクッとする様な、変な緊張感さえ感じてしまいます。
     言葉にしては上手く表現が出来ないのですが、恐ろしく素晴らしい作品だと思っております。
    男の子でしたら、喜ばれるのではないでしょうか。
    美術の本に掲載される程の絵の表現力は抜群です。

    投稿日:2006/06/04

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  • その小さな漁村では、今でもこの不思議な光景を目にすることができます。海を見下ろせる高い丘の上に、なんとヨットの残骸が横たわっているのです。いったい誰がどうして、こんなところまで運んだのでしょう。……これはそのヨット・西風号にまつわる、自信過剰な尊大さがあだになったひとりの少年の奇妙な体験のお話です。ええ、誰も信じちゃくれないのですが、これは本当にあったこと……。

    光の魔術師・オールズバーグ。今回もこのひとの絵筆の放つ光は不思議。このストーリーの風変わりな展開を盛り上げるかのように、どことなく「ありえない」雰囲気の、幾分突き放したような感じのする光です。そこには「急行『北極号』」にみられた暖かさとはまったく違ったものがあります。空の色も、海の輝きも、どこか狐につままれたような、異次元の色合いと明るさ…。こうして彼の絵によって、わたしたちは今回のお話も現実のものなのか、本当に狐に化かされているのか、わけがわからなくなってしまう…。

    投稿日:2002/09/17

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