海を見下ろせる高い崖の上に小さなヨットの残骸が横たわっています。
ここまで波がくるとは思えないほどの高い崖の上になぜヨットの残骸が?
不思議に思っていると、そばにいた老人が風変わりな話をしてくれた。
それは「西風号」というヨットを巧みに操っていた少年の話。
ページをめくるたびに、西風号の遭難の秘密が静かに語られていくのですが
まるでそのまま時がとまってしまったような、やわらかな空気を感じたり
反対にその少年のその後は一体どうなってしまったのか?
と不安になったりで、最後まで目が離せません。
そんなところがオールズバーグが作り出す作品の
おもしろさであり、魅力なのでしょう!
誰もが不思議な『西風号』にで会えるこの作品。
みなさんも一緒に航海へ出かけてみませんか?