エクトル・シエラさんはコロンビア出身で、29歳の時、来日。
英語・スペイン語・日本語を話し、2004年度NHKスペイン語会話のレギュラーでもあるそう。
1999年、NGO「国境なきアーティストたち」を設立されてます。
その彼が、9・11後、NYとアフガニスタンの子供たちを訪問し
絵や折り紙を通じてコミュニケーションした話と
その際、子供たちが描いた絵が、交互に載っています。
「絵をかきましょう。
もし何をかいたらいいのかわからなければ
『わたしのまち』というテーマでもよいですよ」と言っただけなのに
NYの子供たちの誰もが世界貿易センタービルの絵を描き
アフガニスタンの子供たちは、戦争や、タリバンの壊した大仏を描きます。
その絵を見るだけで、この子供たちの辛さを共有し、
平和を愛する大人に育って欲しい、と願わずにはいられません。
そして、そんな活動の中でも
他宗教を受け入れない教師達という現実も、辛い。
平和について、宗教・文化について、自分の故郷を大事にする気持ち、等
いろんな気持ちを単純に、自然に、喚起させられる本です。
息子が6歳位になったら、解説しながら
一緒に読んでみたいと思ってます。