庭のマロニエ −アンネ・フランクを見つめた木− 庭のマロニエ −アンネ・フランクを見つめた木−
文: ジェフ・ゴッテスフェルド 絵: ピーター・マッカーティ 訳: 松川 真弓  出版社: 評論社 評論社の特集ページがあります!

風切る翼」 みんなの声

風切る翼 作:木村 裕一
絵:黒田 征太郎
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
本体価格:\1,500+税
発行日:2002年9月11日
ISBN:9784062114738
評価スコア 4.81
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  • 9.11と仲間たち

    2002年9月11日の出版予定に合わせて、3日の短期間に読者参加型で書き上げた絵本だそうです。
    9月11日は現代の夏の悪夢の日。8月6日の広島原爆、9日の長崎原爆、そして近い過去では12日に御巣鷹山に墜落した日航機ジャンボジェット機の事故と8月の祈念日を過ぎて迎えた9月に起きた信じられない最悪の日です。
    前年の2001年9月11日。ニューヨークの国際貿易センタービルにテロによりジェット旅客機が突っ込みました。私は繰り返されるテレビ映像に頭が真っ白になってしまいました。
    狐に襲われて全世界がパニックになったのです。
    一年後の9月11日の出版にこだわった木村祐一さん黒田征太郎さんの思いと、とても強いメッセージを感じます。表紙の絵もニューヨークの参事を思い出させてしまう。

    この絵本の内容は、いじめの話、仲間割れの話です。
    若いアネハヅルの群れがキツネに襲われ、一羽の仲間が命を落とした。
    キツネに襲われたのは何故だろう。
    だれもが原因を求めます。
    それがちょっとした親切心によるものだったとしても、仲間は理解よりも追及を求めます。
    クルルは仲間たちの誤解に抗議もせず、群れと一緒にはばたくこともできません。
    心に深い傷を負ってしまったから。
    集団の怖さ。
    友達のカララとともにはばたけたのは、またしてもキツネに襲われたから。
    仲間って、時には自分を責め付ける暴力であり、時には希望でもある。
    仲間ってとても大きな力を持っている。
    カララのような心をもたなければいけない。

    この本を、他人事のようにして読んではいけないと思いました。
    自分もアネハヅルの一員なのです。
    カララのような心を持たなければ、私もただの偏見頑固おやじ。
    キツネの言い分もあるかもしれませんが、ここはキツネには悪者になってもらって、平和と仲間を大事にするアネハヅルになりましょう。

    絵本は、ハッピーエンドですが、これは作者の願いです。
    ニューヨークの衝撃とは直接関連づけることはないかと思うけど、人間社会ではこの絵本のような話は自分の回りにたくさんあるのですから。

    掲載日:2009/08/26

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  • この絵本は2002年9月11日に発行されたのですね
    2001年9月11日 ニューヨーク国際貿易センタービル テロで 破壊されて 1年後に発行されたのです

    アネハヅルたちが モンゴルの草原から ヒマラヤ山脈を越えて インドへ渡るときのお話しです
    キツネが1羽の若い鶴の命を奪いました   仲間のみんなは哀しみ
    二度と戻らない命に どうしようもなくくやしく  そして  あのとき クルルがカララにえさをあげるから キツネに気づかれたと クルルのせいにするのです    仲間はずれにして  クルルは友達も仲間も信じる事ができなくなるのです
    たった1羽で 惨めな自分に  苦しむのです
    そして 自己嫌悪に陥り 自分の顔 自分の脚 自分の翼  みんないやだと 思うのです
    そんな気持ちですから 飛ぶこともできなくなり   一人 えさも食べずうずくまり 自分のプライドを保つしかできなかったのです
    他の鶴は みんな飛び立ち 一人の残された 悲しさ   ああ〜 仲間とは何なのでしょう   
    そんな時 カララが舞い降りてクルルのそばへ来てくれたのです  
    クルルは カララの優しさに  閉ざしていた心をほぐすことができたのです
    また キツネガ襲いかかろうとしたとき クルルはカララを押し 一緒に飛び立つことができたのです
    あんなに 苦しくて 飛ぶことができなかったのに・・・・
    すごい力がわき上がったのですね   いざというとき思いもかけぬ力が湧くあがる   そして  二羽の鶴は飛んでいくのです

    感動的なお話しでした  
    黒田征太郎さんの絵は 見事で もの悲しさ力強さが溢れています  命がけで生きるアネハヅルの  感動作です 
    高学年の子ども達に是非読んであげたいお話しです!

    掲載日:2016/04/14

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  • 深い内容の絵本です

    この本は、普通につくられたのではなく、読者参加型という
    かわったつくりかたでできた本です。
    絵本というより、絵画とでもいうような素晴らしい絵に、
    木村裕一さんの深い文章がくわわって、感動をよぶ作品
    になっています。
    小学生や中学生くらいにもよい絵本なのではないでしょうか。
    木村裕一さんの幅広い才能に、ほれぼれしました。

    掲載日:2016/03/26

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  • 一筋の光

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    とんだ言いがかりで仲間はずれにされてしまうツルの、悔しさ悲しさが胸に突き刺さるようなお話です。

    ツルのお話ですか、人間の社会にもありがちな内容です。
    学校や職場、近所などどんなところでも、悲しいけど起こりうること。
    もしいじめと遭遇したときに、その愚かさに気付くことができる人が少しでも増えてくれたら・・・
    そういう思いをこめて、たくさんの人に読んでもらいたい作品です。

    いじめという暗闇の中に一筋の光が見えたとき、このツルは再び生きる力を取り戻します。
    すべての人がその光となり、暗闇がこの世からなくなることを願ってやみません。

    掲載日:2009/04/27

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  • 誰にも起りうる事

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子18歳、女の子15歳、女の子14歳

    3年生の読み聞かせに使ってみました。
    色調を抑えた挿絵だし、心理に踏み込んだ物語だし、この子達にわかってもらえるだろうか…
    そんな思いで読み始めましたが、真剣に聞き入る子供たちの息づかいが
    聞こえてくるようでした。

    誰かを責めなければいたたまれない悲劇が、鶴の世界で起きてしまった。
    責められたのはクルル。
    自然界では起るべくして起った事件。決して彼の落ち度ではないのに、仲間達は彼を仲間はずれにする。

    最後の最後、死を覚悟していた彼に寄り添う親友の存在はみんなの心に
    響いてくれたようです。
    二匹が飛び立った時、安堵のため息が教室に満ちました。

    自分が責める側、責められる側には日常的になりうる事。
    言い過ぎちゃったなって立ち止まって振り返ることができた時、
    そう言えば、こんな本読んでもらったって思い出してもらえると嬉しいな。

    掲載日:2009/04/01

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  • 誰しもが経験していませんか?

    きむらさんの本に紹介されていたので、図書室にリクエストして、届きました。

    なんとなく、誰しもが経験しているかもしれない雰囲気があります。

    自分だったらどうする?
    自分がクルルだったら?
    自分がカララだったら?
    自分が避難する団体の一員だったら?

    集団心理の恐ろしさ・・・
    不信感
    自信がなくなり、自暴自棄・・・

    その逆に、寄り添うことのありがたさ

    子どもはどのように、感じるのでしょう?

    黒田さんの、いろいろな画材を使った絵もインパクトありです。
    はじまりのオレンジ色の中のキツネと、最後のページのいろいろな色の鶴が印象的でした。

    掲載日:2008/09/24

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  • 仲間の誤解で飛べなくなったツル

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子13歳、男の子11歳

    あの『あらしのよるに』の作者木村祐一さんが黒田征太郎さんと
    一般公開製作した作品。
    スリリングな気持ちの行き交いが心に沁みます。
    ツルのクルルは仲間のツルがキツネに襲われた際の不手際を理由に、
    仲間から無視の仕打ちを受けます。
    それ故飛べなくなったクルル。
    冬を前に死さえも覚悟したクルルに無言で寄り添ってくれた
    親友。
    無視をした仲間とて仲間の死を悼むあまりの行動だったのでしょう。
    気づかずにいじめとなっていく恐ろしさを感じます。
    クルルに寄り添った親友カララの行動にも注目ですね。
    無理な声かけや働きかけをするのでなく、
    ただ、そっと寄り添うのです。
    よみがえった翼の力を「風切る翼」と表現したのは見事だと思いました。

    掲載日:2007/05/22

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  • 人間社会にも・・・

    傷ついた鶴、傷つけた鶴、それぞれが人間社会に
    通じるおはなしで、胸が締め付けられます。
    何気ない一言で、こんなにも1羽の鶴を傷つる。
    ことばの恐ろしさも感じ、改めてことばの持つ力について
    考えさせられました。
    これから、子どもたちが大きくなっていく中で
    いろんな事につまずくかと思いますが、そんなときこそ
    一緒に読んで行きたい1冊ですね。

    掲載日:2007/03/15

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  • 6年生で授業使ったそうです

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子14歳、男の子12歳

    息子が、授業のあった日、帰ってから教えてくれました。
    やりきれない気持ちを、つい誰かをはけ口にしてしまうことってあります。
    それが、周りに伝わって、いじめにつながる恐ろしさ。
    子どもたちにそれが伝わるといいです。

    掲載日:2007/02/26

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  • これを読めば何かが変わる!

    この絵本は先日きむらゆういちさんの講演会に行ったときに
    直接ご本人が読み聞かせてくださったという記念すべき絵本です。
    簡単にいえばツルの群れの中のイジメの絵本です。
    木村さんは人間の世界でのイジメに対して大いなるメッセージを送りたかったのでしょうね。
    それでツルの世界になぞらえて表現したのでしょうね。
    じんわりと伝わってくる気持ち。
    いじめる側、いじめられる側、はたまた傍観者の側
    どの立場かはわかりませんが
    娘もきっとこのおはなしの中のツルのような思いを少なからず感じることでしょう。
    どういう立場にいてもいたたまれない気持ちは同じですよね。
    この絵本はきっと娘の手助けになってくれると思います。
    小学校高学年〜向けというところでしょうか。

    掲載日:2006/12/24

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