「うえには なあに したには なあに」 みんなの声

この絵本、表紙は横長なのに、縦にして読むんです。もし君がもぐらだったら頭の上には何がある？で始まり、ドンドン↑上へ上へ登って行きます。（ページをめくるっていくと）下から見上げて見る花々や木々の描写がやさしく、綺麗な色遣いです。半分ほど進むと絵本をひっくり返して今度は↓下には何がある？と今度はドンドン下へ下へ。とても身近な風景や生物達と雄大な自然の恵みや宇宙が遠いモノではなく、すべて連なっているんだなぁ〜とごく自然に感じられる絵本でした。こんなふうに地球を感じることで、地球に優しい子供達、大人達をもっともっと増やすことが出来るのではないかしらと思った１冊です。

この絵本は本を縦にして読みます。
そして文章はページの下から上へ読み進めます。
さらに真ん中のページまで行くと
今度は本を180度回転させて　ページの文章は上から下へと読んでいく
・・・という一風変わった読み方をする絵本なんです。
始めは少し戸惑いましたが
本の角度を変えて読む楽しさとページを追うごとに
クイズのように進んで行くのが娘には楽しかったみたいです。
最初と最後に丸い地球のイラストが描かれています。
始めは今ひとつかなあと感じていた私も
娘のハマりように何度も読むうちに
地球の陸と海にはこんなに豊かな自然が存在するのだということを
綺麗な絵から感じることが出来て読み進めるほどに感慨深いです。

私の読み聞かせに疲れてきた息子に、この本は最初、興味のない本のなかの１冊だったようですが、私がとびらを開くと、すぐにくいついてきました。

本をたてにもってページをめくります。めくるときには、「〜のうえにはなにがある？」といった問いかけに答えるしくみになっています。
だから子どもは、質問には答えるわ、でも、質問がわからないときは、
早く答えが見たくてページはめくりたがるわで、せわしくてたいへんでした。

この地球で上にあるもの、下にあるものというふうに考えるのは、大人にとっても新鮮でした。息子も読みながら頭を働かせることができたので、満足げでした。地球に存在するものを、この本でざっと見ることができた気がして、すてきな旅だったと思います。