汽車が山を登っていきます。山を下っていきます・・・ ページをめくるたびに少しずつ少しずつ場面が変わっていきます。線路脇にお花が咲いたり、たぬきがやってきたり、キツネがやってきたり・・・ 汽車も同じではありません。トンネルを抜けると、あれ、客車が1つ少ない。次のページで、もう1つの客車もトンネルから出てきて、また連なります。シンプルな絵だからこそ、ちょっとした変化にも子供たちはとても敏感です。
また、この絵本は「ぽぽぽぽぽ」「ぼぼぼぼぼ」「ぴぴぴぴぴ」・・・という擬音語だけの作品です。理屈ぬきに、子供の神経を刺激する作品なんだろうなぁと思いました。家族みんなが大好きな五味太郎さんの、とっても面白い作品でした。