ある町の消防署にいる小さな消防車「じぷた」、はご車の「のっぽくん」、高圧車の「パンプくん」、救急車の「いちもくさん」、
みんなそれぞれに活躍できる場所や役割があり、自分にできることをすればいい。今の自分のままでいいんだ。
『しょうぼうじどうしゃじぷた』を読むたび、このようなことを考えます。
誰かに憧れ、その理想に近づけようとすることは自分を成長させてくれることではありますが、その理想に固執すると『こうでなくてはいけない。』と、心を縛りつけてしまうことがあります。
自分という存在を好きであること、自分に誇りと自信を持つこと、この「自己肯定感」を持つことの大切さが短いストーリーの中に書かれています。大人の心にもじんわりと響く絵本です。