本の表紙をじっと見ていた子供(4歳)が、
「あっ!このこ(うさぎ)、一人だから『1』持ってるんじゃない?このこ(ねこ)は二人だから『2』の看板で・・・」と大発見。
あれこれ大人が教えようとせず、絵のかわいさや、おもしろさをのんびり楽しむと、子供が自力で、数や絵が持つ秩序を見つけられるのだろうと思いました。
数に興味が出てきた我が子は、かわいい動物たちを数えることが楽しいようです。1、2、3、4・・・といちいち全て一からひとつひとつ数えます。大人の私からすると、ひとつひとつ数えるのは時間もかかり、飽きてくるのですが、「ひとつひとつ数えることは、数の世界の感覚を体で覚える、大切な経験」と聞いたことがあるので(本当かどうかわかりませんが)、飽きたのを隠し、付き合っています。
また、ユーモアあふれる絵も魅力です。
ブタの消防士さん、みんなヘルメットかぶってる・・・あれ?ちがう!お鍋かぶってるブタさんがいる!(笑)
こんなおもしろさがあるから、大人の方も「数を教えなきゃ」と焦らず、純粋に絵本を楽しむ、という姿勢でいられます。