息子が一年生になったので、一年生と題名にあると、つい読みたくなってしまいます。
オーストリアの作家・ネストリンガーの作品で、金髪のフランツシリーズというのがあり、この作品は3作目です。
金髪のフランツは、かわいい顔をしているのでね女の子によく間違えられます。
先に、同じ作者の「のっぽのミニシリーズ」を読んだのですが、オーストラリアは学区制ではないらしく、自分で行く小学校を決めるみたいです。
お国柄は違っても、子どもがコンプレックスを抱いたり、悩みを持ったりするのは、共通。2つのお話が収録されていて、長かったのですが、子どもが全部読んでほしいというので結局最後まで読んでしまいました。
絵本や児童書に出てくる大人は、あまり頼りにならないということが多いのですが、このお話に出てくる大人は、子どもの話を真剣に聞いてくれる点がいいなと思いました。
フランツの1つの悩みは、担任の先生が乱暴な口をきくこと、2つめの悩みはクラスにいじめっ子がいること。
幼稚園時代には幼稚園での、小学校時代には小学校で起こる悩みがあるものだと思いますが、子ども目線で描かれたお話で、息子は共感できたみたいです。シリーズの他の作品も読んでみたいです。