乳幼児向けのおはなし会で配布する通信を作り始め、絵本や大人向けの本を紹介する中で、スペースがあく月があり、詩を載せようと思い立ちました。
そういえば、まどさんの詩で妊婦さんにエールを送る優しい詩があったことを思い出しました。
それがこの表題にもなっている「おなかの大きい小母さん」です。
道端の草花や木々が妊婦さんのお腹の中の赤ちゃんにエールを送っているなんてまどさんらしい優しさが感じられる詩です。
改めて読みなおしてみて、あの蚊にさえも優しいまなざしで見つめるまどさんって、やはり素晴しいなあと思いました。
いつも平易な言葉で、そして小さなものたちに向ける目がとても温かい。
生きとし生けるものに畏敬の念が感じられるのです。
こんな優しい詩が書けるなんてとても素敵です。
ベージュとピンクの色調の表紙、中の挿絵も茶色の線のみと、とてもシンプルではありますが、詩の世界を広げてくれそうな気がします。
元々詩は好きでしたが、息子が乳幼児期の頃は長い本もなかなか読めませんでしたし、詩にとても助けられたのを覚えています。
出産祝いに贈っても喜ばれそうなこの本。
詩はちょっとと敬遠せずに、お子さんと一緒に楽しんでいただけたらいいなあと思います。