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テレビがなかったころ」 みんなの声

テレビがなかったころ 作・絵:イワン・ポモー
訳:とき ありえ
出版社:西村書店 西村書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2008年11月
ISBN:9784890139040
評価スコア 4.63
評価ランキング 3,606
みんなの声 総数 7
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  • フランス版・三丁目の夕日

     2005年に公開された「ALWAYS 三丁目の夕日」は、東京タワーのできる前の昭和33年(1958年)の東京下町を舞台した映画で大人気となりました。その後、続編、そのまた続編が作られたぐらいです。
     同時に、昭和30年が俄然注目を集めました。
     その要因として考えられるのはやはり団塊の世代の人たちでしょう。
     団塊の世代というのは終戦後まもない昭和22年(1947年)から昭和24年(1949年)にかけて生まれた人たちを指すます。
     映画が公開された2005年、団塊の世代は定年直前でした。おそらく彼らの目には自分たちが作り出してきた日本の社会の原点が昭和33年のあたりだったのでしょう。その頃団塊の世代は11歳。

     フランスのこの絵本もよく似た構造です。
     主人公は1945年生まれのアラン少年。舞台は1953年ですから、「ALWAYS 三丁目の夕日」よりは少し前になります。
     まだテレビはほとんど普及していませんでした。
     フランスの少年少女はこの当時どんな生活を営んでいたのでしょう。
     この絵本では家での生活、町の様子、学校でのことなどが丁寧に詳細に描かれています。
     夏になればまだ冷蔵庫はありませんから「氷蔵庫」が使われます。これは大きな氷をいれて冷やします。これは昭和30年代の日本でも使われていました。
     男の子の遊びと女の子の遊びは違います。このあたりも日本とよく似ています。

     映画が娯楽の王様だったのも同じです。
     日本では昭和33年(1958年)に映画観客人数がピークを迎えています。
     そして、子どもたちは戦争ごっこが大好きでした。
     昭和30年代の日本もそうです。戦争が終わってまだ10年ばかりだというのに、戦争映画や戦争漫画が多く作られましたし、遊園地のイベントに戦車が展示されたりしました。
     ただ日本の子どもがフランスと違うのは、紙芝居でしょうか。
     この絵本には紙芝居は出てきません。

     アラン少年はある夜こんなふうに思います。
     「ぼくは、なにになるんだろう?」「この世界はどんなふうにかわっているだろう?」
     テレビがなかった頃、子どもたちはたくさん夢(未来)を見ていました。

    投稿日:2016/06/12

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  • テレビは、近くの家まで見に行ってました

    8歳の少年の目でフランスのことが紹介されていたのが、凄くよかったです。私の家も小さい頃は、テレビがなかったので、近くのお友達の家までテレビを見に行ったなあと懐かしかったです。貧しかったけれど、近所のおばさんたちも凄く親切で温かかったなあって思い出して心が癒された絵本でした。

    投稿日:2015/08/30

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  • おすすめ

    • アイババさん
    • 50代
    • じいじ・ばあば
    • 京都府
    • 女の子2歳

    図書館で見つけて手に取りました。この本は戦後のフランスの様子が詳しく描かれた絵本です。歴史はあまり得意で無い私ですが、絵が素晴らしく、また可愛らしく描かれているので楽しく読むことができました。フランスの戦後はこうだったのか、と色々勉強になりました。街の風景や人々の暮らしはとても興味深いものがありました。そして、物が無くても心は満たされていたんだな、と思いました。物が溢れている今の時代、人々の心は逆に寂しいものになってきているのかな?と思うとこの時代が少し羨ましくなりました。

    投稿日:2010/12/15

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  • 良く記憶されているなと感心しました

     第二次世界大戦後のフランス中部ビシーで、育った8才の少年アランが自分の生活を紹介します。
     第二次世界大戦は1939年9月に始まりましたが、フランスは1940年6月には、ナチスドイツに敗北し、北部・西部をドイツに、南部をイタリアに占領され、ビシーは傀儡政権がしかれた比較的大きい都市です。
     ビシーは、フランスの温泉保養地で、ホテルの数も多く、臨時の官庁・官舎として利用しやすかったのでしょう。
     当時では超近代的な電話交換機があり、電話を介して全世界と連絡を取ることが可能な都市でした。

     イワン・ポモーさんの絵が、当時の街並みや生活の細部まで丁寧に描かれていて、良く記憶されているなと感心しました。
     もっとも、早くに戦線離脱し、戦火を免れ、写真やその他の資料もお手元にあったかもしれませんが、内戦もあり、きな臭い火種は、事欠かなかったかと思います。

     本文は、そんな暗い時代の後、未来に希望を抱き始めているところから始まります。
     生活の端々に物資不足や、復旧が不完全であること、また戦争での負傷を抱え生活している人、ビシー政府の苦々しい思いを口にする祖父など、戦争の傷跡がまだ生々しい時代だったようです。

     8歳の少年の日常を、ユーモアを交え、少年の目線で描いているところが、とても魅力的です。
     息子は、学校での、アランの「バツ対策」に大笑い、12月終わりのジョブ先生が描く黒板の絵に感動していました。

     ものは無かったけれど家族や隣人、友人との密度の濃い心の交流が描かれています。

     両親や祖父母から、戦中戦後の話は良く聞きましたが、他国の人々のこの当時の話を聞くのは、初めてです。
     どこの国の人々も、必死で、「戦後」を終わらせ、今の時代を作ってきたことが解りました。

    投稿日:2010/04/21

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  • フランスの1950年代は昭和30年代と…

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子10歳

    絵本のタイトルに興味を引かれて図書館で探してきました。

    裏表紙に「フランスの1950年代は、日本の昭和30年代と庶民の生活がよく似ていた」と、書いてありました。
    確かに、表紙の絵を見ると、背景だけは、日本の空き地によく似ている感じがします。

    この絵本のいいところは、ただ当時のフランスを紹介するのではなく、8歳の男の子の目線で、街並みや人付き合い、戦後の傷跡、子ども同士の付き合いなどを見せてくれるところだと思いました。

    うちの子は表紙に絵に興味を示してくれたので、私が読みましたが、
    細かい説明の部分は後で子どもに読ませようと思って、端折りました。
    当時のフランス庶民が住むアパートにはお風呂場はなく、各家庭のキッチンで体を拭いて過ごしていたとか、
    主人公アランがお小遣いで買っていた、駄菓子が気になっていたみたい。
    とても面白い絵本でしたが、説明のト書きも多いので、大勢の子どもたちの前で読み語りに使うのは、難しいかもしれません。
    学校などで紹介するのは、ブックトークがいいと思います。
    この絵本を読むと、フランスの子どもたちが、とても身近な子どもに思えてきますよ。

    投稿日:2010/04/11

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  • 私自身のノスタルジー

    ノンフィクション絵本だそうです。
    1950年代、日本も戦後時代。テレビはなかった。
    この絵本はその当時のフランス社会を子どもの視点から見ています。
    アランという主人公を通して、見た社会、アラン自身の生活。
    詳細をイラストが語ってくれます。
    文化、習慣は違うけれど、日本の戦後社会と比べると共通点が多いように思います。
    今の子どもには異次元の世界かも知れないけれど、生活は違っても今の大人、老人にも少年時代があったこと、あまり自分達と違わない少年時代だったことが伝えられれば良いのかと思います。
    私はノスタルジーを感じてしまいましたが、大人にとってとても味のある絵本だと思います。

    投稿日:2010/04/07

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  • たくさんの年月が過ぎて

    昔のフランスの雰囲気が感じられそうと、、何気なく図書館で借りてみたのですが、想像していたのとは少し趣の異なる絵本でした。
    最初のページには、悲しい第二次世界大戦の絵がありました。
    大戦の後1945年生まれのアランと言う男の子を中心としたフランスの町の暮らしが描かれています。
    足踏みのミシン、毎朝氷の塊が配達される冷蔵庫、毎晩耳を傾けるラジオなど、このころの生活はフランスも日本も同じような部分が多くありますね。
    この絵本をみて、幼かった頃をちょっと思い出しましたが
    主人公が女の子だったら共感できる部分がもっと多かったかもしれません。

    投稿日:2017/07/21

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